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「まさか」の人に起こる異常心理14

时间: 2020-01-31    进入日语论坛
核心提示:躁とうつの波動に揺れた頼山陽 江戸時代の儒学者、頼山陽は躁うつ的な気分の波によって波瀾の人生を送った人である。山陽が躁う
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躁とうつの波動に揺れた頼山陽

 江戸時代の儒学者、頼山陽は躁うつ的な気分の波によって波瀾の人生を送った人である。
山陽が躁うつの人であったことは一つの定説になっているが、私はもう一つの仮説を考えたい。それはマザー・コンプレックスの存在だ。
山陽の父親、春水は漢学者で、謹厳、細心、完全主義者だった。この性格はほとんど山陽には伝わっていない。山陽の生涯の大半は、この父親への反逆といってよかった。その父親への圧力からの脱却に、山陽の母親が関与しているように思われる。
母親の静子は、浪花生まれのぜいたくなお嬢さん育ち。その都会的な洗練さは春水に合わない。社交的で、華美で、おしゃれな静子と堅物の春水とはまさに水と油の関係だった。 春水の死後、静子は当然の成り行きとして、陽気なメリー・ウィドウとなる。こういう父母の関係から、また、父親と正反対の山陽の性格から、母親の静子と山陽の間に深い心理的な結合が生じたとしても不思議はなかろう。
静子の日記によると、山陽がちょっと熱を出せば、「それ灸よ、それ医者よ」と大騒ぎするし、ちょっと帰宅が遅れると、息子が不良になったのではないかと過度に心配するありさまだった。現在、わが国の至るところで見られる過保護ママの原型を見るようだ。
山陽は十六歳で江戸に遊学したが、このころはきわめて元気がよく、酒と女に入りびたる放蕩少年だった。
十七歳で広島に帰ったが、「鬱症」(父親の言)、「気色よからず」(母親の言)といううつ的な時期があり、そのあと今度は、酒、女におぼれる躁的な時期が来た。十八歳で結婚したが、なお品行はおさまらなかった。
翌年、父親の名代で葬式に行き、そのまま脱藩して京都まで出奔してしまった。その知らせに静子は狂気のようになって心労し、睡眠剤、鎮静剤を必要とした。静子もまた精神的に敏感な人であったことがわかる。
脱藩はお家とりつぶしの重罪であるが、藩では山陽を狂気として扱って、頼家を救った。その背景には、母親静子の並々ならぬ奔走があったようだ。連れ戻された山陽は、廃人として自宅の座敷牢に監禁された。この閉居中に山陽は『日本外史』を書き始める。二十歳であった。そして二十七歳でおおむね完成に近づく。
脱藩という、当時としてはとてつもない行動は、山陽の放蕩による新妻のヒステリー的反応などによって夫婦の間がしっくりいっていなかったこと、また躁的な心理によっても惹起しうる可能性は十二分にあるのである。放蕩、女遊びと躁状態は密接な関連があることも考慮に入れなければならない。
幽閉は、ほぼ三年で解除になった。ところが二十八歳ころには、またまた夜遊び、色街通い、未亡人との交渉など、信義にもとる行為が始まった。しかし、それは二年ほどでおさまり、三十歳になると山陽は全く落ち着き、著述に没頭し、作家としての名声を不動のものにする。しかし、若いころからの大酒、放蕩から肺結核が悪化して、わずか五十一歳で多彩な生涯を終わる。
彼は自我が強く、無愛想、きちょうめんで、少年時代の母親の日記に「疑い多し」とあることから、粘着性性格の存在も推定できるが、一生の間、繰り返された顕著な波動という点から見れば、やはり躁うつ的な傾向を想像しないわけにはいかない。
さらに彼の趣味の広さ、旅好き、行動的、園芸を好み、絵画に熱心、書道をたしなみ、すずりのコレクション、琵琶を好んでみずからも演奏したことなどが、この点を裏づけていると思う。躁うつを基調とし、粘着性性格とマザー・コンプレックスをちりばめたものが山陽の一生だったのではあるまいか。
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