返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 日本名家名篇 » 作品合集 » 正文

海嶺81

时间: 2020-02-28    进入日语论坛
核心提示:再び重右衛門日記六月二十七日利七の綱、辰蔵ほどきやりたり。利七喜びて辰蔵に礼言う。今日も西風なり。いかなるわけにや、今日
(单词翻译:双击或拖选)
 再び重右衛門日記

六月二十七日
利七の綱、辰蔵ほどきやりたり。利七喜びて辰蔵に礼言う。今日も西風なり。いかなるわけにや、今日は飛《と》び魚《うお》低く飛ぶ。
岩松、今日も久吉音吉に、字を教えたり。和紙は食らうほどに積みあれば、勝手に使わしむ。岩松の教うるを聞けば、甚《はなは》だおもしろし。日と言う字を書きて、読み得るやと二人に聞く。二人はひ[#「ひ」に傍点]と答う。月を書きて再び読み得るかと聞く。二人つき[#「つき」に傍点]と答う。明と書けば二人読めず。日と月と共に出ずれば明るかるべし、これ明るしと読む。二人手を打ち叩《たた》きて感心す。日を書き、その下に生と書きて、星は日より生まれしものぞと教う。二人打ちうなずきて喜ぶ。それを眺《なが》めていて、常治郎笑う。この大海にいて、誰に文《ふみ》を書かんとて字を習うや。久吉音吉顔を見合わせたり。常治郎かく言うはいつものことなり。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%

[查看全部]  相关评论