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男とは何か12

时间: 2020-09-27    进入日语论坛
核心提示:第十二信社内恋愛について 君もそろそろ会社に慣れて、社内に親しいガールフレンドが出来てもいい頃だと思うが、どうかな。 さ
(单词翻译:双击或拖选)
 第十二信社内恋愛について
 
 君もそろそろ会社に慣れて、社内に親しいガールフレンドが出来てもいい頃だと思うが、どうかな。
 さて、今日はその会社の中での男女交際について書くことにする。
 結婚適齢期の若い男女が同じ職場で毎日長時間にわたって一緒にいるのだから、そこに特別の好意が生じるのはむしろ当然のことでそれを咎《とが》め立てするのは自然の理に逆らう。だから職場結婚が相変わらず多いし、若い娘に至っては、就職先を選ぶのに、学歴家柄共よく将来エリートの道を保証されている青年の多く集まるところというのを第一条件に考えるのが多いというから、職場が集団見合い場もしくは花婿争奪戦のグラウンドとなるのも無理はない。
 だが私は、そういう男女の結びつき方というのにどうも好意が持てない。一つにはあまりにもイージーで怠惰だと思うからだ。
 昔の言葉に“キセルの雁首《がんくび》”というのがあったが、これは、立ち上がって物を取りに行く手間を惜しんで、坐ったままキセルの雁首で物を引き寄せる無精者のことを指す比喩で、勤め先で毎日顔を合わす娘を簡単に結婚相手にするというのは、なんとも“キセルの雁首”的で安易過ぎると思うのだ。
 もちろん、人間関係は出会いが大切で、初めて会った瞬間、なんのデータもないというのにその相手に惹かれるということはあるし、その第一印象はかなり正確な判断であることが多い。そしてその第一印象に人生を賭け、その自分の選択に生涯責任を持ち通すという生き方はたしかに立派だと思う。だが、職場での男女交際の現実は、そうしたロマネスクな出会いとは無縁な、身辺淋しい者同士が妥協の産物として身を寄せ合うというパターンが多いように、私には思えてならない。
 恋愛における血が熱くなるような感動を伴わないのは見合い結婚も同じだが、見合いには先々を占う材料としてのデータを互いに交換し合い、それをチェックするという手続きを経ることによって、不幸に終る結婚を避けるという、打算的ではあるものの人智の働くプロセスがある。だが職場結婚には疑似恋愛性がつきまとうこともあって、しばしばそうしたチェックを省略したまま事を進める傾きがあり、それが結婚の不毛を生む原因になり易いというのも、また否めない現実である。
 しかし、そうやって交際から結婚に進むのはまだいい。かりにそれが結果としてうまくいかなかったとしても、当人達がその報いを受ければいいのだし、それに耐えることで世間がその当人を蔑《さげす》みはしないからだ。ところが手近な職場の女性を性的関心の対象として見、深い交際に入りはするものの、所詮《しよせん》それは恋愛遊戯に過ぎないから、程なくして別れ、また次なる職場の花に目を移すという手合いがどこの会社にも必ずいるものだ。しかも近頃では、既婚男性と未婚女性の関わりがやたらとふえる傾向にあるというし、既婚女性の職場進出が盛んになるにつれ“不倫”が流行《は や》りになっているとも聞く。
 こうなるといったい会社はなんなのかと首をかしげたくなるが、いくら世の中が寛容になったからといっても、そのたぐいの職場内異性関係に見て見ぬふりをするほど世の中は甘くない。
 昔は、「不義はお家の御法度」と、職場内での男女関係には殊のほか厳しく、そうなった二人は強制的に一緒にさせるか、でなければクビであり、不義密通に至っては「二つに重ねて四つに斬る」という、比喩でも形容でもなしに文字通りの極刑が科せられたものだが、いまもそうした男女関係に厳しい見方をする目つきはそれほど変わってはいない。
 ただ昔と違い、基本的人権とか労働者の権利という考え方から、そのゆえに解雇するとか露骨な配置転換をするというようなことはさすがに少なくなったが、だからといって、「どうぞどうぞ」とそれを無条件に容認しているわけではない。むしろ表立って厳しく罰しなくなった代わりに、その分陰にこもって目に見えにくい制裁が加えられるようになった、と言えなくもない。
 私はいま会社で、君達のような社員の品行上の問題について責任ある対応を求められる立場にあるからなおのことそう思うのだが、職場内で異性関係のつまずきを起すのは、仕事上で明らかな大ポカをやるよりはるかに実質的減点を受け易い。
 いまの若い人の中には、「仕事さえちゃんとやっていれば、なにもプライベートなことで会社からとやかく言われる筋合いはない。別に法に触れることをしたわけではないし、それによって会社の信用を傷つけ実害を与えたわけでもないのだから」といった考え方をするのが多いようだが、それは違う。
 会社というのは、集団で利潤追求を行う組織であり、それを積極的に実践していくにはよき秩序集団でなければならない。そのよき秩序集団とは、出来る限り仕事以外の精神的夾雑物《きようざつぶつ》を組織内に持ち込まないようにしないと成立しにくい。その意味で職場内異性関係は紛れもない夾雑物でこれくらい社内の人間関係に歪みをましヒビ割れを起し易いものもない。
 好ましい異性に対して関心が集まるのは当然のことで、それを誰か一人に独占されればその他大勢は面白くない。まして会社を仕事一途の場として、そうしたことには目をそむけてやっている人間からすれば、こんな不愉快なこともなく、それによってモラルが低下するであろうことは間違いない。
 だから、会社としては本来ならそうしたラブアフェアが露見したら時を移さず隔離措置を講じなければならないのだが、いまの世の中ではさっきも書いたようにそうは出来ない。ではしょうことなしに黙認するのかというと、それでは示しがつかない。そこでいまの会社はどうするかといえば、そうした“病気”持ちのいわば保菌者に対しては、明確にバッドマークを貼りつけ、昇進その他の場面ではっきりと同レベルの社員と区別し、貶《おとし》める。つまり、そのことによって回復しようのない不信感を会社に植えつけることになるのだ。
“ヘソから下には人格はない”ということを豪語する人が昔政治家などによくいた。だが近頃は実情はどうあれ大多数の政治家は行ない澄ました顔を貫き装う。そのゆえに選挙民のヒンシュクを買うのが恐しいからだ。
 しかしどうだろう、本当に“ヘソから下には人格はない”のだろうか。私はどうしてもそうは思えない。むしろ男は、ヘソから下の人格を尊重し、そのことで世間からあらぬ後ろ指をさされないように心すべきではないのか。
 私はどちらかといえばロマンチストに属する人間だから、他人の恋愛に関しては寛容な方ではないかと思っている。人が恋に堕《お》ち、それが人倫に背くものであっても、その恋に殉じる人々を軽蔑しないどころか羨《うらや》ましいとさえ思う。だが、それは世の中に背を向ける覚悟の上のことでなければならず、“ヘソから下には人格はない”などと嘯《うそぶ》いて不品行を自己正当化するのとは天地の違いなのである。
 だから、かりに君が会社の女性と恋に堕ちたとして、それを咎めようとは思わない。だが、その恋を大切にしようと思うのなら、会社がそれを好ましくないと見るであろうことを前提として覚悟すべきだと言いたいのだ。
 恋が必ずしも結婚に結びつかないことを、私はいちがいに非道だとは思わない。しかし会社の女性との恋がうまくいかず、それが周囲の人達の目に明らかになったら、潔く会社を辞めるくらいの性根を据えてかかって欲しいのだ。
 社内恋愛花ざかりと、無責任なマスコミは囃《はや》し立てるが、サラリーマンにとってこれほど甘い毒はないと思い知っておいて欲しいと私は思う。
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