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男とは何か20

时间: 2020-09-27    进入日语论坛
核心提示:第二十信 男の昼食について 昼飯はいつもどうしている? おそらくはほとんど毎日、同じような顔ぶれの気の合った仲間と食べて
(单词翻译:双击或拖选)
 第二十信 男の昼食について
 
 ——昼飯はいつもどうしている? おそらくはほとんど毎日、同じような顔ぶれの気の合った仲間と食べてるんじゃないのかな。
 しかし君も会社へ入って二年目なんだから、そろそろこの辺から本格的なビジネスマンを目指すようにすべきで、その意味では昼飯の喰《く》い方もまたその例外ではないということを知っておいて欲しい。
 うちの会社でもそうだが、昼になると三々五々連れ立って食事に出かけるのを注意して見ていると、そのグループはたいてい固定していることが分る。とくにその傾向は女子社員に強く、これで誰と誰が仲がいいかという大げさにいえば社内派閥図がよく分るし、その逆に同じ課で机を並べて一見仲がいいように見えるのに、その実それほどでもないことが、昼飯を別々のグループに属して食べに行くのでそれと分るということもある。
 ま、女の子はそれでもいいと思うが、いい年をした男までが十年一日同じように同じ仲間と毎日昼飯を喰いに行くのはあんまり褒めた話ではない。
 だいたい、一般事務とかオペレーターとか工場勤務といった職種なら、昼飯を気の合った同士で楽しく摂るというのはいいことだと思う。だが、君のような営業職にある人間はそれではうまくない。ましてこれからのビジネスマンがそんなことで激烈な競争に勝ち残っていけるとは思えないからだ。
 ニューヨークのビジネスマンはどうかというと、ルーティンワークに携わる人々は社員食堂やテイクアウトのハンバーガーやサンドイッチを日本同様仲間とパクついているが、ヤッピーと呼ばれる連中やアッパーミドルクラスになると、ランチタイムは休み時間どころかビジネスコミュニケーションの正念場で、彼らは、スケジュール表のランチのところをどれだけ約束で埋められるかというのが、そのまま業績の差になると考えているくらいなのだ。
 だから、マンハッタンの中心街のレストランはどこもビジネスランチの客でいっぱいで、われわれのような旅行者はちゃんと予約を入れておかないと門前払いを喰わされるのが普通だ。
 食事を共にするという行為が人間と人間の間を隔てる壁を低くするのは、アチラも日本も変わりはないのだが、それを昼飯で行なうというところが彼我の違いだ。それというのも、夜はパーティーやら観劇といった予定が多いし、家族団らんを大切にする社会だからビジネスにその時間を当てるという習慣が元々ないということもあってそうなるのだが、これからの日本もだんだんにそうなっていくのではないだろうか。
 私達の時代は、仕事上のつきあいといえば、昼間は喫茶店でお茶を一緒にするくらいで夜が専らだった。それもメシだけでは済まずにもう一軒もう一軒とバーのハシゴをプラスしないと接待が行き届かないような気がして、トコトンやってしまうというパターンを繰り返してきたわけだが、君達の時代がその日本型からアチラ型に変わっていくであろうことは、最近の国際化のスピードのテンポを見る限りまず間違いない。
 しかもアチラは、ランチだけでなく朝飯までをビジネスコミュニケーションに当てている人が多いのだからびっくりする。
 日本でも近頃は朝食会と称して、財界人達が朝飯を喰いながらの勉強会を持つというのが流行りのようだが、アチラはさらに実質的であり、それが日常化している。
 たとえばマンハッタンの中心部のしかるべきホテルのダイニングルームを朝八時頃覗いてみるといい。そこで朝食をつついている人々のうち宿泊客は三分の一程度で、その他のほとんどは近くにオフィスのあるビジネスマン達だ。それも日本のように、朝飯を家で食べさせて貰えず駅の立喰いそばで済ますのと同じ理由でホテルヘ寄っているというのとはまったく違う。彼等はオフィスに着いたら直ちにそれぞれの仕事にかからなければいけないから、クルーと打合せをしている暇などなく、それを朝飯を喰いながらやろうということで集まっているので、要するにブレックファストミーティングというわけだ。
 よく日本人は働き者だといわれるが、こういうアチラのビジネスマン達を見ていると、その時間内労働密度の高さは日本人の比ではないとつくづく感心させられる。
 つまりアフターファイブや休日の私的時間以外の時間は、まさに寸暇を惜しみメシの時間まで仕事に使って競争社会を生き抜こうという、日本人のモーレツなど足許にも及ばない働きぶりを至極当然のようにやっているのが、アチラのビジネスエリートなのだ。
 ああいうのを見るとウカウカしてはいられないと、自分のズルズルッとけじめのない仕事ぶりが侮やまれるのだが、私達のような世代は今更それを変えようもない。だが君達は違う。われわれを見習うのではなくアチラのそういう連中のやり方をこそ手本にすべきだ、それが会社にとっても家族にとってもよりよい生き方なのだから。
 話をランチョンミーティングに戻すと、アチラの大企業ともなると、オフィスの中に、エグゼクティブ以上の人達だけが使えるレストランルームがあるのが普通で、そこで役員同士の打合せを兼ねた昼食会も開けば、外部の大切な客の接待にも用いるようになっている。日本でもそれを真似したものが大会社にはポツポツ出来つつあるようだが、その使い方となるとどこか徹底を欠いている。大切な客を昼飯に招くのにいくら役員専用食堂とはいえ、そんなところでは失礼に当りはしないかと思うせいか、外の一流レストランや料亭ということについなりがちで、折角のVIPレストランは開店休業、閑古鳥が鳴いているというケースがどうも多いようだ。
 しかし向こうの連中は違う。むしろ入れ込みの外のレストランに招くよりも、オフィスの中のそういう個室で接待する方がはるかに相手を尊重しているという自負があるからだろう。日本もその点そろそろ頭の切り替えどきに来ているのだが……。
 さてそのランチョンコミュニケーションだが、それはなにも商売上の相手と生臭い話をするためばかりとは限らない。たとえば君のような営業職でなく、総務や人事といった管理部門に身を置く人間でも、ランチタイムをどう自分にとってプラスになるように使うか、という工夫をするのとしないのでは大いに違う。
 かりに君が総務の人間だったとする。いまのところはまだ新入社員に毛の生えた二年生社員に過ぎず、やらされる仕事も次元の低い雑用に近い事柄が多いかも知れないが、だからといって一般事務の女子社員と同じ気分でいてはいけない、将来会社の幹部を目指そうというのなら。
 そういう意識に立つ限り、昼飯を喰う相手に計画的にバラエティーをつけ、出来るだけ幅広くさまざまな人間と昼食を共にすることだ。社内にしても平素は往き来のない部門がたくさんあるはずで、そういうところにいる同期入社の人間を順繰りに昼飯に誘って情報を得、刻々と変化している社内のマップを自分の中に高い精度でインプットしておくことを心掛けるのも一つ。また総務人事といった仕事にしても、世の中の変化につれてどんどん新しく変わってきているだけに、そうしたトレンドに対するアンテナの感度を高めておくことも大切で、そのためにも、外部の専門家や他社にいる仲間との有効なランチョンコミュニケーションを、積極的にスケジュールの中に組み入れるくらいの意欲があって欲しい。
 ——昼どきによく皇居前あたりをクルマで通りかかることがあるが、そこでのんびりキャッチボールなどをしているサラリーマンの姿を見るたびに、近頃の私は(これでいいのかな)と首をかしげるのだが、君はどう思う?
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