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ぐうたら愛情学111

时间: 2020-10-10    进入日语论坛
核心提示:一円玉でわかるあなたの悪妻度「君のお母さんのことをね、いろいろ君は批評するけどさ、昔風すぎるって」「だって、そう思わない
(单词翻译:双击或拖选)
 一円玉でわかるあなたの悪妻度
 
「君のお母さんのことをね、いろいろ君は批評するけどさ、昔風すぎるって」
「だって、そう思わない? 私、小さいときから、自分の母親みたいな結婚生活したくないと思ってきたのよ。だって、里じゃ、まず父が第一でしょ。父のわがままをみんな母は忍従してきたんですもの」
「忍従か。なるほど、それで君は自分が結婚したらそんな生活はごめんだと考えたわけだな」
「そうよ。あたりまえよ」
「しかしだな。おれ、近ごろ考えるんだけど、昔の女というのは当世風の女性より亭主操縦術をちゃんと心得ていたかもしれないぞ。彼女たちは君たちより男というものの取扱い方を百も承知してだな、一見、夫の言いなりになるように見せながら、実は要所、要所を締めていたのかもしれないぞ」
「ほんとかしら?」
「たとえばだよ。君のお母さんは君のお父さんが月給袋を渡すとき、必ずきちんとそれを両手で受けとって、きちんとアリガトウゴザイマスと言ったそうだな」
「ええ」
「いつか君はそれを笑っていたけれど」
「あたし、そんなの美風じゃないと思うわ。夫婦の問題では形式的すぎるじゃないの」
「たしかに形式的だ。しかしねえ。この形式的なことが夫婦間では近ごろまったくばかにされ、軽蔑されてきたような気がするぜ。主としてそれはおまえさんたち女房の側からだけど。だがね、男というもんは女房族がよくご存知のように、きわめて単純で子どもみたいなもんだ。女房が自分のもってきた月給袋を両手でおしいただいてアリガトウゴザイマシタと言ってくれれば……」
「あなた、そんなことがうれしいの」
「うれしいさ。ばかにするならばかにしてもいいが 女房がそうありがたがってくれたのかと思うと、どんな男でも一ヵ月、会社でいやな思いを我慢したり、疲れた体に鞭うって働いたことがむくわれたような気がするだろう」
「そんなもんかしら。子どもみたい」
「子どもみたいだよ。男って。たった一言だぜ。アリガトウゴザイマシタ。改まって、坐りなおして、そう言うことに何の努力もいらないじゃないか」
「そうですか。じゃあ、これから、そう言いますわよ。言えばいいんでしょ、言えば。でもやっぱりばかばかしいな。形式的で。そんな言葉口に出さなくたって、夫への感謝の気持はほかのことで出せるんじゃない」
「いや、形式は大事だよ。たとえばだ。こういうことがある。君はときどき、一円玉や五円玉を台所の流しのところにポンとおき忘れていることがあるだろ。二、三日の間、だらしなく」
「そんなこと、あったかしら」
「あれえ、あんなこと言ってら。おれはたびたび見たぜ」
「何かのおつりだったんでしょ。一円ぐらいのことで、だらしないなんてブツブツ言うもんじゃないわよ」
「だらしないことを文句言ってるんじゃないよ。なるほど、たかが一円だ」
「あなただってご自分が使うときは五十円、百円を平気でむだ遣いなさるじゃありませんか。この二、三日前も、タクシーの運転手に、おツリはいらないよ、って。ああいうのをほんとうのだらしない虚栄心だというんだわ」
「ちがう(大声で)。そこだなあ、考え方のちがいは。おれの百円は、おれがかせいだものだ。しかし、台所の一円は君がかせいだものじゃない。(だんだん、小声になって)もちろん君だって家のことで働いているんだから、そうはいえないけど。しかしねえ、現実に月給をもらってきている亭主の目から見るとね、家のどこかに一円玉や五円玉が無造作にポンと放り出されるのを見ると、何ともいえぬ情けない気持になるもんだぜ」
「神経質ねえ。あなたって」
「へえ。いつか、君はおれのことを無神経だと言ったがな。まあ、いいさ、とかくだ。そういう一円玉を見ると、世の亭主すべてはね、一ヵ月の自分の努力、苦労がすべて妻からバカにされているような気がするんだ。たった一円玉だが。
 しかし、その一円玉におれの血と汗とがにじんでいるんだぞ。アダやオロソカにしてもらってタマルモンカイ、そういう気がするんだぞ。そのことがわからなくて、女房業がつとまると思ったら、ちゃんちゃらおかしいや」
「なんですって」
 と、まあ、一般の亭主なら言うだろうね。おれは言わないけどさ。とにかく、そういうもんだよ。夫っていうのはちょっとしたそんなことで、ぐっとよろこんだり、ぐっと傷つけられたりすることを、女房はもっと知ってもらいたいんだ。実際、たいした手数はかからねえんだから、アリガトウゴザイマシタと言ったり、台所の一円玉を財布にしまっておくことは。男なんて、そのくらいのことで、うちの女房いい女房と思うもんだぜ。
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