“のめりこむ”と“はまる”は意味上かなり似ているけど、違いはなに?
こたえ
「のめりこむ」は、本来〈前かがみに倒れる〉という意味なので、深い考えなしに何かを始めて、結果として深く入り込んでしまう(熱中してやめられなくなってしまう)意味です。あまり良くない意味で使われることが多いでしょうか。例えば、「ギャンブルにのめり込む」、「仕事もせず野球にのめり込む」のようにです。
「はまる」は、もともと、〈(何かに)ぴったりと入る〉とか、〈穴に落ちる〉とかいう意味です。そこから「罠わなにはまる」とか「悪事にはまる」とかというように、〈(何らかの行為の結果として)身動きがとれなくなる〉という意味で使われるものです。こちらもあまりよくない意味で使われることが多いでしょう。ただ、最近は、自分の感覚や嗜好に〈ぴったりする〉(非常に良く適合する)ということから、〈熱中する〉のような意味でもつかいます(俗語的な言い方)。この場合には、特に悪い意味合いとは限りません。(良くも悪くも)とにかく夢中で熱中しているという意味でしょうか。