「溶ける」と「とろける」の違いは何ですか?
こたえ
これは、少しややこしいのですが、「溶ける」・「融ける」(とける:漢字は違うが同じ意味)・「蕩ける」(とろける)の違いは以下のようになるでしょう。
固体が液体になる:「とける」
固体がやわらかくなる:「とける」・「とろける」(「とろける」の使用範囲は限定的)
金属が液体になる:「とける」・「とろける」
固体が液体と混合する:「とける」
具体的には、次のようになります。
雪がとける/*とろける
チョコ(水あめ)がとける/とろける[=完全に液体にはならない]
炉の中で鉄がとける/とろける[=「とろける」はやや俗な語感]
砂糖がコーヒーにとける/*とろける
したがって、「とける」は完全に液体になるが「とろける」はそこまでいかない(固体がやわらかくなった状態)ということになるでしょう。
また、「とろける」には、「かっこいい男に心もとろけるほどうっとりする。」のような用法(心を奪われるという意味)があります。