「必ず」と「きっと」の違いはなんでしょうか?話者の意志?推測の割合?
「必ず帰ってくる?」→確かな証拠あり?自信がある?
「きっと帰ってくる?」 →ただ期待してるだけ?
こたえ
だいたいその通りだと思いますが、誰(何)に対していっているのかを区別して考えたほうが良いかもしれません。以下に、「必ず」と「きっと」の用法をまとめてみます。なお、( )内の数字は、わかりやすくするためにつけたもの(便宜的なもの)です。
必ず
自分(話し手)に対して
「明日必ず返します。」→非常に強い意思・決意を示す(100%)
相手(聞き手)に対して
「必ず来てください。」→非常に強い要求を示す(100%)
「8時に必ず来てください。」→相手に要求する言い方なので、詳細を指定しても良い(100%)
その他(第三者や事物)に対して
「彼は必ず帰ってくる。」→非常に強い確信を示す(ほぼ100%)
「彼は酒を呑むと必ず暴れる。」→例外がないことを示す(100%)
「西風が吹くと必ず雨になる。」→自然な法則性を示す(100%)
「明日は必ず晴れてほしい。」→非常に強い願望を示す(100%)
きっと
自分(話し手)に対して
「明日きっと返します。」→非常に強い意思・決意を示す(100%)
相手(聞き手)に対して
「きっと来てください。」→強い期待を示す(80~90%)
?「8時にきっと来てください。」→相手に期待する言い方なので詳細を指定するとやや不自然になる
その他(第三者や事物)に対して
「彼はきっと帰ってくる。」→非常に強い期待を示す(90%以上)
「彼は酒を呑むときっと暴れる。」→確率がかなり高い推測を示す(80%以上)
※「きっと」では、例外のないこと(100%)を示すことはできません。
「西風が吹くときっと雨になる。」→確率がかなり高い推測を示す(80%以上)
※「きっと」では、100%の法則性を示すことはできません。
?「明日はきっと晴れてほしい。」→話し手・聞き手以外への願望に対して用いると不自然に感じられる