東電値上げ 8.46%で認可
7月25日 19時32分
政府は東京電力が申請していた家庭向けなどの電気料金の値上げについて、値上げ幅を当初の10パーセントあまりから8.46パーセントに圧縮し、9月1日から実施することを認可しました。
値上げについては、政府が先週料金の根拠となるコストを一段と削減するなどの新たな査定方針を決めました。この方針に沿って東京電力は当初申請していた10.28パーセントの値上げ幅を8.46パーセントに修正し、枝野経済産業大臣が、きょう申請を認可しました。そして、東京電力の広瀬なおみ社長に認可書が手渡されました。
「たいへん厳しい査定内容というふうに受け止めますが、しっかりご指示をふまえ、これからも合理化、コストダウンとしたものに、全社一丸となって取り組んでまいるという所存でございます。」
東京電力の本格的な値上げは昭和55年以来32年ぶりのことです。今回の値上げは9月1日から実施され、経済産業省によりますと、東京電力の館内では電力使用が平均的な家庭で1か月あたりの負担が360円程度増える見通しです。
一方、企業向けなどの電気料金の値上げについても16.7パーセントから14.91パーセントに圧縮され、値上げが実施されたことし4月にさかのぼって適用されます。
「家庭に、あるいは企業に大きな影響を与えてしまう電気料金を、このタイミングで値上げさしていただくということにつきまして、本当に申し上げなく。わかりやすい説明に努め、ご理解をいただくように努力する所存でございますが。」