震災ボランティア 継続が課題
7月30日 9時4分
東日本大震災の被災地でボランティア活動をした人の7割近くが「継続して参加したい」と考えていながら、半数近くが1回だけの参加にとどまっているという調査結果がまとまりました。
この調査は、ことし2月、被災地を支援する団体と大阪市立大学が行なったもので、およそ860人が回答しました。それによりますと、被災地でのボランティア活動について、今後も参加したいかどうか尋ねたところ、「参加したい」と答えた人は28パーセント、「やや参加したい」は41パーセントで7割近くが継続して参加する意向を示していました。
ところが、実際に参加した回数を尋ねたところ、「1回」と答えた人が47パーセントと半数近くに上っていました。また参加回数が1回という人に継続が難しい理由を複数回答で尋ねたところ、「被災地が遠い」が47パーセント、「参加費用がない」が26パーセント、「仕事や学校との調整が難しい」が24パーセントなどとなりました。
調査を行なった大阪市立大学の小林哲准教授は「支援が少なくなったいま、被災地に行くことがこれまで以上に被災した人たちを支えることになる。ボランティアに参加したい人が気軽に参加できるよう、企業や学校も支援の体制を整えてほしい」と話しています。