民主 脱原発巡り議論活発化へ
7月30日 4時32分
民主党内では、執行部が安全性が確認された原発の運転再開を目ざすとした野田総理大臣の方針を支持しているのに対し、反発や脱原発の方向性を打ち出すよう求める意見などが出ており、9月の代表選挙に向けて党内論議が活発になることが予想されます。
野田総理大臣は、運転を再開した関西電力大飯原子力発電所の3号機と4号機以外の原発についても、今後安全性が確認されれば運転を再開したい考えで、党執行部もこうした方針を支持しています。
これに対し民主党内では、鳩山元総理大臣が総理大臣官邸前で行なわれている原発の運転再開に抗議する活動に参加するなど、野田総理大臣の方針に反発する意見が出ています。
また、菅前総理大臣を含む有志の議員は、2025年度までに国内で運転する原発をゼロにする脱原発を柱とした法案の要綱案をとりまとめ、党所属族議員53人の署名をそえて輿石幹事長に対し、法案の提出に向けて党内手続きを進めるよう申し入れました。
さらに、政府が国会に提示した原子力規制委員会の委員長らの人事案をめぐっても、民主党内で反原発の立場の人が含まれていないなどという批判が表面化しており、今後、9月の代表選挙に向けて党内論議が活発になることが予想されます。