ところが明(あ)くる朝、窓辺(まどべ)に置かれた一本足の兵隊は,隙間風(すきまかぜ)で窓が開いた拍子(ひょうし)に4階から下の道に落ちてしまったのです。
それを通りかかったワンパクこぞうが見つけて、新聞紙で作った船に乗せて溝(みぞ)に流しました。
「どこへ行くんだろう。速(はや)く、あの踊り子のところに戻りたいな。」
速(はや)い波(なみ)に揺(ゆ)すぶられているうちに、新聞紙の船が破(やぶ)れて、すずの兵隊は水の中へ沈(しず)んでしまいました。
それをエサと勘違いした慌てんぼうの魚が、すずの兵隊を飲み込んでしまいました。
やがてその魚は漁師(りょうし)に釣(つ)られて、それを買ったある家(いえ)のお手伝(てつだ)いさんが、魚のおなかを包丁(ほうちょう)で切り開(ひら)いて、ビックリ。
「あら、この兵隊はたしか。」
なんと、魚が買われていった家は、元の持ち主の男の子の家だったのです。
可是第二天早晨,窗户刚一打开,放在窗口的锡兵就被一阵奇怪的风,从四楼吹落到了下面的街道上。
恰好有个顽皮的男孩走过,他用一张报纸折成一条船把锡兵放进去,让他顺着水沟航行。
我这会儿时在往哪儿去呢?真想快点儿回到那位跳舞的小姐身边。
波浪汹涌,摇摆着纸船,最后纸船破了,锡兵被水淹没了。
一条慌里慌张的鱼误以为是好吃的,把锡兵一口吞下了肚子里。
不就那条鱼被渔夫钓了上来。有人买下这条鱼,那家的女佣用刀把鱼肚子剖开一看,吓了一跳。
哎呀!这个锡兵难道就是?
原来买下这条鱼的正是锡兵原来的主人——那个小男孩家里的人。