ハリーが暴あばれる本を両りょう腕うででがっちり締しめつけ、急いで箪笥たんすの中からベルトを引っ張り出し、それを本にしっかり巻きつけてバックルを締めるまでを、ずっと、ヘドウィグとエロールがしげしげと見ていた。「怪物の本」は怒ったように身を震ふるわせたが、もうパタパタもパックンもできなかった。ハリーは本をベッドに投げ出し、やっとハグリッドからのカードに手を伸ばした。
よう、ハリー。誕たん生じょう日びおめでとう!
こいつは来学期役にたつぞ。いまはこれ以上は言わねえ。あとは会った時にな。
マグルの連中、おまえさんをちゃんと待たい遇ぐうしてくれてるんだろうな。
元気でな。
ハグリッド
ハグリッドが、噛かみつく本が役に立つなんて言うのは、なんだかろくなことにはならないような予感よかんがしたが、ハグリッドのカードをロンやハーマイオニーのと並べて立てながら、ハリーはますますにっこりした。残るはホグワーツからの手紙だけとなった。
いつもより封ふう筒とうが分厚ぶあついと思いながら、封を切り、中から羊よう皮ひ紙しの一枚目を取り出して読んだ。
拝はい啓けい
ポッター殿どの
新学期は九月一日に始まることをお知らせいたします。ホグワーツ特とっ急きゅうはキングズ・クロス駅、九と四分の三番線から十一時に出発します。
哈利把这本还在挣扎的书紧紧抱在怀里,海德薇和埃罗尔这两只猫头鹰在一旁饶有兴趣地看着。哈利急忙走到五斗橱那里,拉出一根皮带来,用皮带紧紧捆住这本书。这本书恼怒地颤抖着,但它再也不能急促奔跑和厉声喊叫了。所以哈利把它扔在床上,伸手拿起海格的卡片。
亲爱的哈利:生日快乐!这件东西下一年也许对你有用。不多说了。面谈。
希望麻瓜们对你好。
祝诸事顺利海格海格认为一本会咬人的书竟然可能有用,哈利觉得这兆头不好,不过他把海格的贺卡和罗恩的、赫敏的放在一起,脸上的笑意比什么时候都要浓。现在还没有看的只剩下来自霍格沃茨的信了。
哈利注意到这封信比以往的要厚。他撕开封口,抽出里面的第一张羊皮纸读起来:亲爱的波特先生:请注意新学年将在九月一日开始。霍格沃茨特快列车将于十一点钟从国王十字车站九又四分之三出发。