ハリーが方向転てん換かんすると、チョウの顔が目に入った。にっこりしている。スニッチはまたしても見えなくなった。ハリーはファイアボルトを上に向け、たちまち他の選手たちより六メートルも上に出た。チョウがあとを追ってくるのがちらりと見えた。……自分でスニッチを探すよりハリーをマークすることに決めたのだ。ようし……僕ぼくについてくるつもりなら、それなりの覚悟かくごをしてもらおう……。
ハリーはまた急きゅう降こう下かした。チョウはハリーがスニッチを見つけたものと思い、あとを追おうとした。ハリーが突とつ然ぜん急上じょう昇きょうに転じた。チョウはそのまま急降下していった。ハリーは弾だん丸がんのように素早すばやく上昇し、そして、見つけた。三度目の正直だ。スニッチはレイブンクロー側のピッチの上空を、キラリキラリ輝かがやきながら飛んでいた。
ハリーはスピードを上げた。何メートルも下のほうでチョウも加速した。僕は勝てる。刻こく一いっ刻こくとスニッチに近づいていく――すると――。
「あっ!」チョウが一点を指差ゆびさして叫さけんだ。
ハリーはつられて下を見た。
吸魂鬼ディメンターが三人、頭巾ずきんをかぶった三つの背の高い黒い姿がハリーを見上げていた。
ハリーは迷わなかった。手をユニフォームの首のところから突っ込こみ、杖つえをサッと取り出し、大声で叫んだ。
「エクスペクト・パトローナム! 守護霊パトローナスよ来たれ!」
白しろ銀がね色いろの、何か大きなものが、杖の先から噴ふき出した。それが吸魂鬼を直ちょく撃げきしたことが、ハリーにはわかったが、それを見ようともしなかった。不思議に意識いしきがはっきりしていた。まっすぐ前を見た――もう少しだ。ハリーは杖を持ったまま手を伸ばし、逃げようともがく小さなスニッチを、やっと指で包み込んだ。
“哦!”秋叫道,用手指着。
“呼神护卫!”
他的魔杖末端冒出巨大的银白色的东西。他知道这东西直接射向了摄魂怪,但他没有停下来观察;他的神智仍然奇迹般地清楚,他往前看—— 他差不多快要到了。他把拿着魔杖的手伸得更长,手指成功地在那个跳动的小球上合拢了。