それから三日間、マージおばさんがハリーに難なん癖くせをつけはじめたときには、ハリーは「自分でできる箒ほうき磨みがきガイドブック」のことを必死ひっしで考えて、やり過ごした。これはなかなかうまくいったが、そうするとハリーの目が虚うつろになるらしく、マージおばさんはハリーが落ちこぼれだと、はっきり口に出して言いはじめた。
やっと、本当にやっとのことで、マージおばさんの滞たい在ざい最終日の夜が来た。ペチュニアおばさんは豪華ごうかなディナーを料理し、バーノンおじさんはワインを数本開けた。スープに始まり、サーモン料理に至いたるまで、ただの一度もハリーの欠けっ陥かんが引き合いに出されることなく進んだ。レモン・メレンゲ・パイが出た時、バーノンおじさんが穴あけドリルを製せい造ぞうしている自分の会社、グラニングズ社のことを、みんながうんざりするほど長々と話した。それからペチュニアおばさんがコーヒーを入れ、バーノンおじさんはブランデーを一本持ってきた。
「マージ、一いっ杯ぱいどうだね?」
マージおばさんはワインでもうかなり出で来き上がっていた。巨大な顔が真まっ赤かだった。
「それじゃ、ほんのひと口もらおうか」マージおばさんがクスクスッと笑った。
「もう少し……、もうちょい……、よーしよし」
ダドリーは四切れ目のパイを食べていた。ペチュニアおばさんは小指をピンと伸ばしてコーヒーをすすっていた。ハリーは自分の部屋へと消え去りたくてたまらなかったが、バーノンおじさんの小さい目が怒っているのを見て、最後までつき合わなければならないのだと思い知らされた。
「フーッ」
マージおばさんは舌した鼓つづみを打ち、空からになったブランデー・グラスをテーブルに戻もどした。
玛姬姑妈已经喝了不少葡萄酒了。她那张大脸已经很红了。
“那么,少喝一点,”她咯咯笑着说,“比这个多一点..再多一点..这就妥了。”
达力正在吃第四片馅饼。佩妮姨妈正翘着小指头啜饮咖啡。哈利真想回到自己的房间去,但他遇到了弗农姨父愤怒的小眼睛,于是他知道他必须一直坐到最后大家都吃完的时候。
“啊,”玛姬姑妈说,咂咂嘴唇,把已经喝空了的杯子放了下来,