ハリーは教科書のリストをポケットから取り出して、初めて中身を読んだ。「怪物的な怪物の本」は「魔法まほう生せい物ぶつ飼し育いく学がく」の必ひっ修しゅう本ぼんとして載のっていた。ハグリッドが役に立つだろうと言った意味が初めてわかった。ハリーはほっとした。もしかしたら、ハグリッドがまた何か恐ろしいペットを新しく飼かい、ハリーに手伝ってほしいというのかもしれないと心配していたからだ。
フローリシュ・アンド・ブロッツ書店に入っていくと、店長が急いでよってきた。
「ホグワーツかね?」店長が出し抜けに言った。「新しい教科書を?」
「ええ。ほしいのは――」
「どいて」性せい急きゅうにそう言うと、店長はハリーを押しのけた。分厚ぶあつい手袋をはめ、太いごつごつした杖つえを取り上げ、店長は怪かい物ぶつ本ぼんの檻おりの入口へと進み出た。
「待ってください」ハリーが慌あわてて言った。「僕ぼく、それはもう持ってます」
「持ってる?」店長の顔に、たちまちほーっと安堵あんどの色が広がった。
「やれ、助かった。今朝はもう五回も噛かみつかれてしまって――」
ビリビリという、あたりをつんざく音がした。二冊の怪物本が、他の一冊を捕つかまえてバラバラにしていた。
「やめろ! やめてくれ!」
店長は叫さけびながら杖を鉄てつ格ごう子しの間から差さし込こみ、絡からんだ本を叩たたいて引き離はなした。
「もう二度と仕し入いれるものか! 二度と! お手上げだ! 『透とう明めい術じゅつの透明本』を二百冊仕入れたときが最悪だと思ったのに――あんなに高い金を出して、結けっ局きょくどこにあるのか見つからずじまいだった……えーと、何かほかにご用は?」
“是的,”哈利说,“我需要—— ”
“请让开一点儿。”经理不耐烦地说,把哈利推向一边。他戴上一副很厚的手套,拿起一根很粗的、满是节疤的手杖,走向那装有《妖怪们的妖怪书》的铁笼子。
“已经有了吗?”经理的脸上马上露出大为宽慰的神色,“多谢老天了,今天早晨我已经被咬了五次了。”
忽然传来一阵响亮的撕扯声音:两本《妖怪们的妖怪书》抓住了第三本,合力将它撕散。
“我再也不储存这些书了,永远不!简直闹得不可开交!我们以前进过两百本《隐形术的隐形书》,我还以为没有什么比它们更糟的了—— 那些书好贵啊,而且我们永远没有......好吧,你要别的什么书吗?”