ハリーはゴブレットのことを洗いざらい二人に話した。ロンは口をパカッと開けた。
「ルーピンがそれ、飲んだ?」ロンは息を呑のんだ。「マジで?」
ハーマイオニーが腕うで時ど計けいを見た。
「そろそろ下りたほうがいいわ。宴えん会かいがあと五分で始まっちゃう……」
三人は急いで肖しょう像ぞう画がの穴を通り、みんなと一いっ緒しょになったが、まだスネイプのことを話していた。
「だけど、もしスネイプが――ねえ――」
ハーマイオニーが声を落として、あたりを注意深く見回した。
「もし、スネイプがほんとにそのつもり――ルーピンに毒どくを盛もるつもりだったら――ハリーの目の前ではやらないでしょうよ」
「ウン、たぶん」
ハリーが言った時には、三人は玄げん関かんホールに着き、そこを横切り、大おお広ひろ間まに向かっていた。大広間には、何百ものくり抜きかぼちゃに蝋ろう燭そくが点ともり、生きたこうもりが群むらがり飛んでいた。燃えるようなオレンジ色の吹き流しが、荒れ模様もようの空を模もした天てん井じょうの下で、何本も鮮あざやかな海ヘビのようにくねくねと泳いでいた。
食事もすばらしかった。ハーマイオニーとロンは、ハニーデュークスの菓か子しではちきれそうだったはずなのに、全部の料理をおかわりした。ハリーは教きょう職しょく員いんテーブルのほうを何度もちらちら見たが、ルーピン先生は楽しそうで、とくに変わった様子もなく、「呪じゅ文もん学がく」のチビのフリットウィック先生と何やら生き生きと話していた。ハリーは教職員テーブルに沿ってスネイプへと目を移した。スネイプの目が、不自然なほどしばしばルーピン先生のほうをちらちら見ているようだが、気のせいだろうか?
宴うたげの締しめくくりは、ホグワーツのゴーストによる余よ興きょうだ。壁かべやらテーブルやらからポワンと現れて、編へん隊たいを組んで空中滑かっ走そうした。グリフィンドールの寮りょうつきゴースト、「ほとんど首無しニック」は、しくじった打ち首の場面を再現し、大受けした。
“卢平喝了吗?”他喘气,“他疯了?”
赫敏看了一下表。“我们还是下楼吧,要知道,再有五分钟,晚宴就开始了......”
他们急急忙忙地穿过肖像画上的洞,加入到人群中去了,一路上还在说着斯内普。
“不过要是他—— 你们知道—— ”赫敏放低了声音,一面紧张地四处张望,“如果他在设法—— 毒卢平—— 他不会当着哈利的面这样做的。”