「ポッター、吸魂鬼ディメンターがよろしくってさ!」
みんなが大おお広ひろ間まを出る時、マルフォイが人混ひとごみの中から叫さけんだ言葉でさえ、ハリーの気分を壊こわせないほどその夜は楽しかった。
ハリー、ロン、ハーマイオニーは他のグリフィンドール生の後ろについて、いつもの通路つうろを塔とうへと向かったが、「太った婦人レディ」の肖しょう像ぞう画がにつながる廊下ろうかまで来ると、生徒がすし詰づめ状じょう態たいになっているのに出くわした。
「なんでみんな入らないんだろう?」ロンが怪訝けげんそうに言った。
ハリーはみんなの頭の間から前のほうを覗のぞいた。肖像画が閉まったままらしい。
「通してくれ、さあ」
パーシーの声だ。人ひと波なみをかき分けて、偉えらそうに肩で風を切って歩いてくる。
「何をもたもたしてるんだ? 全員合あい言こと葉ばを忘れたわけじゃないだろう。――ちょっと通してくれ。僕ぼくは首しゅ席せきだ――」
さーっと沈ちん黙もくが流れた。前のほうから始まり、冷気が廊下に沿って広がるようだった。パーシーが突とつ然ぜん鋭するどく叫さけぶ声が聞こえた。
「誰か、ダンブルドア先生を呼んで。急いで」
ざわざわと頭が動き、後こう列れつの生徒は爪つま先さき立だちになった。
「どうしたの?」いま来たばかりのジニーが聞いた。
次の瞬しゅん間かん、ダンブルドア先生がそこに立っていた。肖像画のほうにさっと歩いていった。生徒が押し合いへし合いして道を空あけた。ハリー、ロン、ハーマイオニーは何が問題なのかよく見ようと、近くまで行った。
这个晚上过得真愉快,哈利的情绪很好,马尔福在大家离开礼堂时在人群中高声叫道:“摄魂怪向你致意,哈利!”就连这样,也没有扫他的兴。
哈利、罗恩和赫敏跟随格兰芬多的其他人沿着通常的路线一起去到格兰芬多塔楼。但是等他们走到胖夫人肖像面前时,却发现走廊里挤了许多人。
“大家为什么都不进去呢?”罗恩好奇地说。
哈利越过人头向前看去。那张肖像画好像是关闭着的。
“请让我过去。”珀西的声音,他从人群中神气地走出来。“干吗堵在这儿啊?你们大家总不见得都忘了口令吧—— 对不起,我是男生学生会主席—— ”
人群静了下来,是从最前面开始安静下来的,所以这就像一阵寒流在走廊里散布开来一样。他们听到珀西说话,声音突然尖起来:“谁去请一下邓布利多教授。快!”
人们都回过头来,站在最后的人踮起了脚。
“出什么事啦?”金妮说,她刚到。
过了一会儿,邓布利多教授到了,他急忙走向那幅肖像画;格兰芬多院的学生都挤在一起让他过去,哈利、罗恩和赫敏靠得更紧了一些,想看清楚麻烦出在哪里。