ハリーは六年生の群れている中をすり抜け、店の一番奥まったコーナーに看かん板ばんが掛かっているのを見つけた。
異い常じょうな味あじ
ロンとハーマイオニーが看板の下に立って、血の味がするペロペロ・キャンディが入った盆ぼんを品しな定さだめしていた。
ハリーはこっそり二人の背後に忍しのびよった。
「ウー、だめ。ハリーはこんなものほしがらないわ。これって吸血鬼バンパイヤ用だと思う」
ハーマイオニーがそう言っている。
「じゃ、これは?」ロンが、「ゴキブリ・ゴソゴソ豆まめ板いた」の瓶びんをハーマイオニーの鼻先に突きつけた。
「絶ぜっ対たいイヤだよ」ハリーが言った。
ロンは危あやうく瓶を落とすところだった。
「ハリー!」ハーマイオニーが金切かなきり声ごえをあげた。
「どうしたの、こんなところで? ど――どうやってここに――?」
「ウワー! 君、『姿すがた現あらわし術じゅつ』ができるようになったんだ!」ロンは感心した。
「まさか。違うよ」
ハリーは声を落として、周まわりの六年生の誰にも聞こえないようにしながら、「忍しのびの地ち図ず」の一部始し終じゅうを二人に話した。
「フレッドもジョージも、なんでこれまで僕ぼくにくれなかったんだ! 弟じゃないか!」
ロンが憤ふん慨がいした。
「でも、ハリーはこのまま地図を持ってたりしないわ!」
ハーマイオニーは、そんなバカげたことはないと言わんばかりだ。
「マクゴナガル先生にお渡わたしするわよね、ハリー?」
哈利从六年级学生中挤了过去,看到这家店铺最远的角落里挂着一块招牌 (“不同寻常的口味”)。罗恩和赫敏站在这块招牌下面,正仔细端详着一盘有血腥气的棒棒糖。哈利偷偷走到他们身后。
“唔,不,哈利不会要它的,这是给吸血鬼的,我想。”赫敏正在说。
“那这个怎么样?”罗恩问,把一罐挤成一团的蟑螂塞到赫敏的鼻子底下。“肯定不要。”哈利说。罗恩差点儿没摔了罐子。
“哈利!”赫敏尖叫,“你在这里干什么?你怎么—— 怎么来的?”
“ 哇!”罗恩说。像是得到了深刻的印象,“ 你学会潜形了!”“我当然没有。”哈利说。他放低了声音以免六年级学生听到,然后把有关活点地图的事详尽地告诉了他们。“弗雷德和乔治怎么就从来没有给我呢!”罗恩说,气得不可开交,“我可是他们的弟弟啊!”
“但是哈利不会长期占用的!”赫敏说,好像这个想法很荒谬可笑。“他会把这张地图交给麦格教授的,是不是,哈利?”