「いや、まさか――」
ダンブルドアが朗ほがらかに、しかしちょっと声を大きくした。それで、マクゴナガル、トレローニー両先生の対話は終わりを告げた。
「――ルーピン先生はそんな危険きけんな状じょう態たいではあるまい。セブルス、ルーピン先生にまた薬を造つくってさし上げたのじゃろう?」
「はい、校長」スネイプが答えた。
「結けっ構こう。それなれば、ルーピン先生はすぐによくなって出ていらっしゃるじゃろう……。デレク、チポラータ・ソーセージを食べてみたかね? おいしいよ」
一年坊主ぼうずが、ダンブルドア校長に直接声をかけられて、見る見る真まっ赤かになり、震ふるえる手でソーセージの大皿を取った。
トレローニー先生は、二時間後のクリスマス・ディナーが終わるまで、ほとんど普通に振舞ふるまった。ご馳走ちそうではちきれそうになり、クラッカーから出てきた帽子ぼうしをかぶったまま、ハリーとロンがまず最初に立ち上がった。トレローニー先生が大きな悲鳴ひめいをあげた。
「あなたたち! どちらが先に席を離はなれましたの? どちらが?」
「わかんない」ロンが困ったようにハリーを見た。
「どちらでも大して変わりはないでしょう」
マクゴナガル先生が冷たく言った。
「扉とびらの外に斧おのを持った極ごく悪あく人にんが待ち構かまえていて、玄げん関かんホールに最初に足を踏ふみ入れた者を殺すとでもいうなら別ですが」
これにはロンでさえ笑った。トレローニー先生はいたく侮ぶ辱じょくされたという顔をした。
「君も来る?」ハリーがハーマイオニーに声をかけた。
「ううん」ハーマイオニーはつぶやくように言った。
「私、マクゴナガル先生にちょっとお話があるの」
「もっとたくさん授じゅ業ぎょうを取りたいとか何とかじゃないのか?」
玄関ホールへと歩きながら、ロンが欠伸あくび交まじりに言った。ホールには狂った斧おの男おとこの影かげすらなかった。
肖しょう像ぞう画がの穴にたどり着くと、カドガン卿きょうが数人の僧そう侶りょや、ホグワーツの歴れき代だいの校長の何人かと、愛馬あいばの太った仔馬こうまを交まじえてクリスマス・パーティーに興きょうじているところだった。カドガン卿は鎧よろい仮か面めんの眼めのところを上に押し上げ、蜂はち蜜みつ酒しゅの入っただるま瓶びんを掲かかげて二人のために乾かん杯ぱいした。
「メリー――ヒック――クリスマス。合あい言こと葉ばは?」
「スカービー・カー、下賤げせんな犬め」ロンが言った。
「貴殿きでんも同じだ!」カドガン卿が喚わめいた。絵がパッと前に倒れ、二人を中に入れた。
“我想,”邓布利多说,声调是高兴的,但咯有一点几提高,这就结束了麦格教授和特里劳妮教授之间的对话,“卢乎教授不会马上就有什么危险。西弗勒斯,你又为他调制药剂了吗?”
“是的,校长。”斯内普说。
“好,”邓布利多说,“那他很快就能够下床走动了..德里克,你吃过这种香肠吗?味道好极了。”
那个一年级学生因为校长直接对他说话,紧张得满脸通红,于是双手抖着拿过那个盛香肠的大浅盘子。
两个钟头以后,圣诞大餐结束了,在这以前,特里劳妮教授的举止几乎是正常的。哈利和罗恩被圣诞大餐的美食撑得肚子都快胀裂了,头上还戴着各自的爆竹帽子。他们首先离开了餐桌,特里劳妮教授大声尖叫起来。
“天哪!你们两人谁第一个离开座位的?谁?”
“不知道。”罗恩说,不安地看着哈利。
“我觉得这没有什么差别,”麦格教授冷漠地说,“除非有一个发疯的刀斧手等在门外,存心要砍那第一个走进门厅的人。”
就连罗恩也笑了。特里劳妮教授似乎大大地被冒犯了。
“来吗?”哈利对赫敏说。
“不,”赫敏咕哝说,“我要和麦格教授说句话。”
“很可能是要问她能不能再多选几门课吧。”罗恩打着哈欠说。他们正往门厅那里走,那里绝对没有什么发疯的刀斧手。
他们走到肖像画上的洞那里,发现卡多根爵士正和两名和尚、几位霍格沃茨的前校长,还有他那头肥胖的矮种马一起欢度圣诞。他把头盔往上一推,用一壶蜂蜜酒向他们祝酒。
“圣诞—— 哦—— 快乐!口令?”
“下流的杂种狗。”罗恩说。
“你也一样,先生!”卡多根吼道,这时那幅画向前倾斜着让他们进去了。