「僕ぼく、対たい策さくを考えてるよ」
ハリーが急いで言った。
「ルーピン先生が吸魂鬼ディメンター防ぼう衛えい術じゅつの訓くん練れんをしてくれるっておっしゃった。今週中には始めるはずだ。クリスマスのあとなら時間があるっておっしゃってたから」
「そうか」ウッドの表情が明るくなった。「うん、それなら――ハリー、俺は、シーカーの君を絶ぜっ対たいに失いたくなかったんだ。ところで、新しい箒は注文したか?」
「ううん」
「なに! 早いほうがいいぞ、いいか――レイブンクロー戦で『流ながれ星ぼし』なんかには乗れないぜ!」
「ハリーは、クリスマス・プレゼントにファイアボルトをもらったんだ」ロンが言った。
「ファイアボルト? まさか! ほんとか? ほ、本物のファイアボルトか?」
「興こう奮ふんしないで、オリバー」ハリーの顔が曇くもった。
「もう僕の手にはないんだ。取り上げられちゃった」
ハリーはファイアボルトが呪い調べを受けるようになった一部始し終じゅうを説明した。
「呪い? なんで呪いがかけられるっていうんだ?」
「シリウス・ブラック」ハリーはうんざりした口く調ちょうで答えた。「僕を狙ねらってるらしいんだ。だからマクゴナガル先生が、箒を送ったのはブラックかもしれないって」
「しかし、ブラックがファイアボルトを買えるわけがない! 逃とう亡ぼう中だぞ! 国中がヤツを見み張はってるようなもんだ! 『高級クィディッチ用具店』にのこのこ現れて、箒ほうきなんか買えるか?」
かの有名な殺し屋が、チームのシーカーを狙ねらっているという話はうっちゃったまま、ウッドが言った。
「僕ぼくもそう思う」ハリーが言った。「だけどマクゴナガルは、それでも箒をバラバラにしたいんだって」
ウッドは真まっ青さおになった。
「ハリー、俺おれが行って話してやる」ウッドが請うけ合った。
「言ってやるぞ。物の道理どうりってもんがある。……ファイアボルトかぁ……我わがチームに、本物のファイアボルトだ……マクゴナガルも俺たちと同じくらい、グリフィンドールに勝たせたいんだ……俺が説せっ得とくしてみせるぞ……ファイアボルトかぁ……」
“啊,”伍德说,表情明朗起来,“好吧,这样的话—— 我真的不想失去你这样的找球手,哈利。你订购新的飞天扫帚了吗?”
“没有。”哈利说。
“他得到一把火弩箭作为圣诞礼物了。”罗恩说。
“火弩箭?不!当真吗?一把—— 真的火弩箭?”
“别兴奋,奥利弗,”哈利阴郁地说,“现在可没有了。被没收了。”
于是他解释说火弩箭现在正接受检查看是否附有邪术。
“附有邪术?怎么会附有邪术?”
伍德手一挥,把一个著名杀手追杀他的找球手没当一回事儿,说:“但是布莱克不可能买到一把火弩箭!他一直在逃跑之中!全国上下都在搜寻他!他怎么能走进魁地奇精品专卖店去买飞天扫帚?”
“我知道,”哈利说,“但是麦格教授仍旧要把它拆卸了—— ”