ハリーは申もうし訳わけなさに胸が疼うずいた。バックビークの裁判がこんなに迫せまっていたのをすっかり忘れていた。ロンのバツの悪そうな顔を見ると、ロンも同じ気持らしい。バックビークの弁護べんごの準じゅん備びを手伝うという約束を忘れていた。ファイアボルトの出現で、すっかり頭から吹っ飛んでしまっていた。
ハグリッドが紅茶を入れ、干ほしぶどう入りのバース風ふう菓か子しパンを勧すすめたが、二人とも食べるのは遠えん慮りょした。ハグリッドの料理は十分に経験ずみだ。
「二人に話してえことがあってな」
ハグリッドは二人の間に座り、柄がらにもなく真しん剣けんな顔をした。
「なんなの?」ハリーが尋たずねた。
「ハーマイオニーのことだ」ハグリッドが言った。
「ハーマイオニーがどうかしたの?」ロンが聞いた。
「あの子はずいぶん気が動どう転てんしとる。クリスマスからこっち、ハーマイオニーはよーくここに来た。さびしかったんだな。最初はファイアボルトのことで、おまえさんらはあの子と口を利きかんようになった。今度はあの子の猫が――」
「――スキャバーズを食ったんだ!」ロンが怒ったように口を挟はさんだ。
「あの子の猫が猫らしく振舞ふるまったからっちゅうてだ」ハグリッドは粘ねばり強く話し続けた。
「しょっちゅう泣いとったぞ。いまあの子は大変な思いをしちょる。手に負えんぐれぇいっぺー背し負ょい込こみすぎちまったんだな、ウン。勉強をあんなにたーくさん。そんでも時間を見っけて、バックビークの裁さい判ばんの手伝いをしてくれた。ええか……俺おれのために、ほんとに役立つやつを見っけてくれた……バックビークは今度は勝ち目があると思うぞ……」
「ハグリッド、僕ぼくたちも手伝うべきだったのに――ごめんなさい――」
ハリーはバツの悪い思いで謝あやまりはじめた。
「おまえさんを責せめているわけじゃねえ!」
ハグリッドは手を振ってハリーの弁べん解かいを遮さえぎった。
「おまえさんにも、やることがたくさんあったのは、俺もよーくわかっちょる。おまえさんが四し六ろく時じ中クィディッチの練習をしてたのを俺は見ちょった。――ただ、これだけは言わにゃなんねえ。おまえさんら二人なら、箒ほうきやネズミより友達のほうを大切にすると、俺はそう思っとったぞ。言いてえのはそれだけだ」
。“我有些事情要和你们两人商量。”海格说,在他们两人之间坐下,看上去很严肃。和平时的态度很不一样。
“什么事?”哈利问。
“赫敏。”海格说。
“她怎么啦?”罗恩问。