「君が間違った父親像を抱いだいたままこの場を立ち去ると思うと、ポッター、虫酸むしずが走る。我わが輩はいが許さん」スネイプは顔を歪ゆがめ、恐ろしい笑みを浮かべた。
「輝かがやかしい英雄的行為こういでも想像していたのかね? なればご訂てい正せい申し上げよう。――君の聖せい人じん君くん子しの父上は、友人と一緒に我輩に大いに楽しい悪戯いたずらを仕し掛かけてくださった。それが我輩を死に至いたらしめるようなものだったが、君の父親が土ど壇たん場ばで弱気になった。君の父親の行為のどこが勇ゆう敢かんなものか。我輩の命を救うと同時に、自分の命めい運うんも救ったわけだ。あの悪戯が成功していたら、あいつはホグワーツを追つい放ほうされていたはずだ」
スネイプは黄色い不ぞろいの歯をむき出した。
「ポッター、ポケットを引っくり返したまえ!」突とつ然ぜん吐はき棄すてるような言い方だった。
ハリーは動かなかった。耳の奥でドクンドクンと音がする。
「ポケットを引っくり返したまえ。それともまっすぐ校長のところへ行きたいのか! ポッター、ポケットを裏うら返がえすんだ!」
恐きょう怖ふに凍こおりつき、ハリーはのろのろとゾンコの店の悪戯いたずらグッズの買物袋と「忍しのびの地ち図ず」を引ひっ張ぱり出した。
スネイプはゾンコの店の袋を摘つまみ上げた。
「ロンにもらいました」スネイプがロンに会う前に、ロンに知らせるチャンスがありますように、とハリーは祈いのった。「ロンが――この前ホグズミードから持ってきてくれました――」
「ほう? それ以来ずっと持ち歩いていたというわけだ。なんとも泣かせてくれますな……ところでこっちは?」
スネイプが地図を取り上げた。ハリーは平然とした顔を保とうと、ありったけの力を振りしぼった。
“把衣袋翻出来,波特!”他突然喝道。
哈利没有动。他耳朵里有轰鸣声。
哈利因害怕而发冷,慢慢地拿出那袋在佐科店买的各种玩艺儿和那张活点地图。斯内普拿起佐科的那个袋子。
“是罗恩给我的,”哈利说,暗自祈祷他能有机会在斯内普看见罗恩以前就通知罗恩,“他—— 上次在霍格莫德买来的..”
“是吗?你从那时候以来就一直带在身边?真令人感动......那是什么?”