イースター休きゅう暇かはのんびりというわけにはいかなかった。三年生はかつてないほどの宿題を出された。ネビル・ロングボトムはほとんどノイローゼだったし、他の生徒も似たりよったりだった。
「これが休暇だってのかい!」
ある昼下ひるさがり、シェーマス・フィネガンが談だん話わ室しつで吠ほえた。
「試験しけんはまだずーっと先だってのに、先生方は何を考えてるんだ?」
それでも、ハーマイオニーほど抱かかえ込こんだ生徒はいなかった。「占うらない学」はやめたものの、ハーマイオニーは誰よりもたくさんの科目をとっていた。夜はだいたい談話室に最後まで粘ねばっていたし、朝は誰よりも早く図書室に来ていた。目の下にルーピン先生なみのくまができて、いつ見ても、いまにも泣き出しそうな雰ふん囲い気きだった。
ロンはバックビークの控訴こうその準備を引き継ついで、自分の宿題をやっていない時間には巨大な本に取り組んでいた。「ヒッポグリフの心理しんり」とか、「鳥とりか盗とりか?」、「ヒッポグリフの残ざん忍にん性せいに関する研けん究きゅう」などを夢中で読みふけり、クルックシャンクスに当たり散らすことさえ忘れていた。
一方、ハリーは、毎日続くクィディッチの練習に加えて、ウッドとの果てしない作戦会議の合間あいまに、なんとか宿題をやっつけなければならなかった。グリフィンドール対スリザリンの試合が、イースター休きゅう暇か明けの最初の土曜日に迫せまっていた。スリザリンは、リーグ戦できっちり二〇〇点リードしていた。ということは(ウッドが耳にタコができるほど選手に言い聞かせていたが)、優ゆう勝しょう杯はいを手にするには、それ以上の点を上げて勝たなければならない。つまり、勝敗はハリーの双そう肩けんにかかっていた。スニッチをつかむことで一五〇点獲かく得とくできるからだ。
「いいか。スニッチをつかむのは、必ず、チームが五〇点以上、差さをつけたあとだぞ」
ウッドは口を酸すっぱくしてハリーに言った。
「ハリー、俺おれたちが五〇点以上取ったらだ。さもないと、試合に勝っても優勝杯は逃のがしてしまう。わかるか。わかるな? スニッチをつかむのは、必ず、俺たちが――」
「わかってるったら、オリバー!」ハリーが叫さけんだ。
“这也叫假日!”一天下午,西莫斐尼甘在公共休息室吼道,“考试还远着呢,他们在搞什么玩艺儿啊?”