翌よく日じつ、ハリーは他のグリフィンドール・チームの選手と一いっ緒しょに、割れるような拍はく手しゅに迎むかえられて大おお広ひろ間まに入った。レイブンクローとハッフルパフのテーブルからも拍手が上がるのを見て、ハリーは自分の顔がほころぶのを止められなかった。スリザリンのテーブルからは、選手が通り過ぎる時、嫌味いやみな野や次じが飛んだ。マルフォイがいつにも増して青い顔をしているのに、ハリーは気づいた。
ウッドは朝食の間ずっと、選手に「食え、食え」と勧すすめ、自分は何にも口にしなかった。それから、他のグリフィンドール生がまだ誰も食べ終わらないのに、状じょう態たいをつかんでおくためにピッチに行け、と選手を急せかした。選手が大広間を出ていく時、またみんなが拍手した。
「ハリー、がんばってね!」チョウ・チャンの声に、ハリーは顔が赤くなるのを感じた。
「よーし……風らしい風もなし……。太陽は少しまぶしいな。目が眩くらむかもしれないから用心しろよ……ピッチの状態はかなりしっかりしてる。よし、キック・オフはいい蹴けりができる……」
ウッドは後ろにチーム全員を引き連れ、ピッチを往いったり来たりしてしっかり観かん察さつした。遠くのほうで、ついに城の正面扉とびらが開くのが見えた。学校中が芝生に溢あふれ出した。
「ロッカールームへ」ウッドがきびきびと言った。
真紅しんくのローブに着き替がえる間、選手は誰も口を利きかなかった。みんな、僕ぼくと同じ気分なのだろうか、とハリーは思った。朝食に、やけにもぞもぞ動くものを食べたような気分だ。あっという間に時が過ぎ、ウッドの声が響ひびいた。
「よーし、時間だ。行くぞ……」
“好..小风,不值一提..太阳亮了一点,这有助于你的视力,小心阳光太强..地面相当硬,好的,我们可以快快地开球..”