ハリーとロンの最後の試験は「占うらない学」、ハーマイオニーのは「マグル学」だった。大だい理り石せきの階段を三人で一いっ緒しょに上り、二階の廊下ろうかでハーマイオニーが去り、ハリーとロンは八階まで上がった。トレローニー先生の教室に上る螺旋らせん階段にはクラスの他の生徒が大おお勢ぜい腰掛かけ、最後の詰つめ込こみをしていた。
二人が座ると、「一人ひとり試験するんだって」と隣となりのネビルが教えた。ネビルの膝ひざには、「未来みらいの霧きりを晴はらす」の教科書が置かれ、水すい晶しょう玉だまのページが開かれていた。
「君たち、水晶玉の中に、何でもいいから、何か見えたことある?」ネビルは惨みじめそうに聞いた。
「ないさ」ロンは気のない返事をした。しょっちゅう時計を気にしている。バックビークの控こう訴そ裁さい判ばんの時間まであとどのぐらいあるかを気にしているのだと、ハリーにはわかった。
教室の外で待つ列は、なかなか短くならなかった。銀色の梯子はしごを一人ひとり降おりてくるたびに、待っている生徒が小声で聞いた。
「先生に何て聞かれた? 大したことなかった?」
全員が答えを拒否きょひした。
「もしそれを君たちにしゃべったら、僕ぼく、ひどい事故に遭あうって、トレローニー先生が水晶玉にそう出てるって言うんだ!」ネビルが梯子を下り、順番が進んで踊おどり場のところまで来ていたハリーとロンのほうにやってきて、甲かん高だかい声でそう言った。
「勝手なもんだよな」ロンがフフンと鼻を鳴らした。
「ハーマイオニーが当たってたような気がしてきたよ(ロンは頭上の撥はね戸どに向かって親指を突き出した)。まったくインチキばあさんだ」
「まったくだ」ハリーも自分の時計を見た。もう二時だった。「急いでくれないかなぁ……」
“这就对了,”罗恩轻蔑地说,“你知道,我现在开始认为赫敏说她说对了(他把大拇指对着头上的活板门一翘),她是个老骗子。”
“对。”哈利说,看着他自己的表。现在已经两点钟了。“希望她快一点儿......”