痛いような沈ちん黙もくが流れた。いまやすべての目がルーピンに集まっていた。ルーピンは蒼あおざめてはいたが、驚くほど落ち着いていた。
「いつもの君らしくないね、ハーマイオニー。残念ながら、三問中一問しか合ってない。私はシリウスが城に入る手引きはしていないし、もちろんハリーの死を願ってなんかいない……」
ルーピンの顔に奇き妙みょうな震えが走った。
「しかし、私が狼人間であることは否定しない」
ロンは雄お々おしくも立とうとしたが、痛みに小さく悲鳴ひめいをあげてまた座り込こんだ。ルーピンは心配そうにロンのほうに行きかけたが、ロンがあえぎながら言った。
「僕に近よるな、狼おおかみ男おとこめ!」
ルーピンは、はたと足を止めた。それから、ぐっとこらえて立ち直り、ハーマイオニーに向かって話しかけた。
「いつごろから気づいていたのかね?」
「ずーっと前から」ハーマイオニーが囁ささやくように言った。「スネイプ先生のレポートを書いた時から……」
「スネイプ先生がお喜びだろう」
ルーピンは落ち着いていた。
「スネイプ先生は、私の症しょう状じょうが何を意味するのか、誰か気づいてほしいと思って、あの宿題を出したんだ。月の満ち欠け図を見て、私の病気が満月と一致いっちすることに気づいたんだね? それとも『まボねガ妖ー怪ト』が私の前で月に変身するのを見て気づいたのかね?」
「両方よ」ハーマイオニーが小さな声で言った。
ルーピンは無む理りに笑って見せた。
「ハーマイオニー、君は、私がいままでに出会った、君と同年ねん齢れいの魔女の誰よりも賢かしこいね」
「違うわ」ハーマイオニーが小声で言った。
「私がもう少し賢かったら、みんなにあなたのことを話してたわ!」
「しかし、もう、みんな知ってることだ」ルーピンが言った。
「少なくとも先生方は知っている」
「ダンブルドアは、狼おおかみ人にん間げんと知っていて雇やとったっていうのか?」ロンが息を呑のんだ。
「正気かよ?」
「先生の中にもそういう意見があった」ルーピンが続けた。
「ダンブルドアは、私が信用できる者だと、何人かの先生を説せっ得とくするのにずいぶんご苦労なさった」
「そして、ダンブルドアは間違ってたんだ!」ハリーが叫さけんだ。
「先生はずっとこいつの手引きをしてたんだ!」
ハリーはブラックを指差ゆびさしていた。ブラックは天てん蓋がい付ベッドのほうに歩いてゆき、震える片手で顔を覆おおいながらベッドに身を埋うずめた。クルックシャンクスがベッドに飛び上がり、ブラックの傍かたわらにより、膝ひざに乗って喉のどを鳴らした。ロンは足を引きずりながら、その両方からじりじりと離はなれた。
卢平停住了,一动不动。然后,他显然作了一番努力才转向赫敏说:“你知道多久了?”
“好久了,”赫敏低声说:“我做了斯内普教授布置的论文以后..”
“我不是。”赫敏低声说,“如果我稍稍聪明一点,我早就对每一个人都说你是狼人了!”
“不过他们已经知道了,”卢平说,“至少老师们都知道。”