ハリーはブラックを指差ゆびさしていた。ブラックはゆっくりと首を振った。落ち窪くぼんだ目が急に潤うるんだように光った。
「ハリー……わたしが殺したも同どう然ぜんだ」ブラックの声がかすれた。
「最後の最後になって、ジェームズとリリーに、ピーターを守人にするように勧すすめたのはわたしだ。ピーターに代えるように勧すすめた……わたしが悪いのだ。たしかに……二人が死んだ夜、わたしはピーターのところに行く手はずになっていた。ピーターが無事かどうか、確かめにいくことにしていた。ところが、ピーターの隠れ家に行ってみると、もぬけの殻からだ。しかも争った跡あとがない。どうもおかしい。わたしは不吉な予感がして、すぐ君のご両親のところへ向かった。そして、家が壊こわされ、二人が死んでいるのを見た時――わたしは悟さとった。ピーターが何をしたのかを。わたしが何をしてしまったのかを」
涙声になり、ブラックは顔をそむけた。
「話はもう十分だ」
ルーピンの声には、ハリーがこれまで聞いたことがないような、情なさけ容よう赦しゃのない響ひびきがあった。
「本当は何が起こったのか、証しょう明めいする道は唯ただ一ひとつだ。ロン、そのネズミをよこしなさい」
「こいつを渡わたしたら、何をしようというんだ?」
ロンが緊きん張ちょうした声でルーピンに聞いた。
「無む理りにでも正体を現させる。もし本当のネズミだったら、これで傷きずつくことはない」
ルーピンが答えた。
ロンはためらったが、とうとうスキャバーズをさし出し、ルーピンが受け取った。スキャバーズはキーキーと喚わめき続け、のた打ち回り、小さな黒い目が飛び出しそうだった。
「シリウス、準じゅん備びは?」ルーピンが言った。
“哈利..我等于是杀了他们。”他嘶哑着嗓子说,“我说服莉莉和詹姆,在最后一刻把我换成彼得,说服他们利用他充当保密人,而不是我..该怪我,我知道..他们死去的那天晚上,我去看过彼得,确保他安全无恙,但是我到达他躲藏的地方的时候,他已经走了。但是那里没有搏斗的痕迹。我觉得不对头。我害怕起来。我直接就到了你父母住的地方。我看见他们的房子的时候,房子被摧毁了,我还看见了他们的尸体—— 我知遭彼得一定已经干了什么坏事了。知道我犯了多大错误。”他说不下去了,他回过身子。
“别再说这些事了。”卢平说,卢平的声音坚如钢铁,哈利以前从来没有听过他这样说话。“有一种方法肯定能够证明过去真正发生过什么事。罗恩,把那耗子给我。”
罗恩踌躇了,然后他终于交出了斑斑,卢平把它拿了过去。斑斑开始不断地尖叫,不断扭动,小小的黑眼睛鼓了出来。
“准备好了吗,小天狼星?”卢平说。