「シリウス、シリウス、わたしに何ができたというのだ? 闇やみの帝てい王おうは……君にはわかるまい……あの方には君の想像もつかないような武器がある……わたしは怖こわかった。シリウス、わたしは君や、リーマスやジェームズのように勇ゆう敢かんではなかった。わたしはやろうと思ってやったのではない……あの『名前を言ってはいけないあの人』が無む理りやり――」
「嘘うそをつくな!」
ブラックが割れるような大声を出した。
「おまえは、ジェームズとリリーが死ぬ一年も前から、『あの人』に密みっ通つうしていた! おまえがスパイだった!」
「あの方は――あの方は、あらゆるところを征せい服ふくしていた!」
ペティグリューがあえぎながら言った。
「あの方を拒こばんで、な、何が得られたろう?」
「史上でもっとも邪じゃ悪あくな魔法使いに抗あらがって、何が得られたかって?」
ブラックの顔には凄すさまじい怒りが浮かんでいた。
「それは罪もない人々の命だ、ピーター!」
「君にはわかってないんだ!」
ペティグリューが哀あわれっぽく訴うったえた。
「シリウス、わたしが殺されかねなかったんだ!」
「それなら、死ねばよかったんだ」ブラックが吠ほえた。
「友を裏切うらぎるくらいなら死ぬべきだった。我われ々われも君のためにそうしただろう」
ブラックとルーピンが肩を並べて立ち、杖つえを上げた。
「おまえは気づくべきだったな」ルーピンが静かに言った。
「ヴォルデモートがおまえを殺さなければ、我々が殺すと。ピーター、さらばだ」
ハーマイオニーが両手で顔を覆おおい、壁かべのほうを向いた。
「やめて!」
ハリーが叫さけんだ。ハリーは駆かけ出して、ペティグリューの前に立ちふさがり、杖に向き合った。
「殺してはだめだ」ハリーはあえぎながら言った。「殺しちゃいけない」
ブラックとルーピンはショックを受けたようだった。
“别说谎!”布莱克咆哮道,“莉莉和詹姆死以前,你就一直在向他传递情报,有一年了!你是他的奸细!”
“他,他什么地方都插手!”小矮星彼得喘着气说,“拒绝他,有.一有什么好处?”
“同有史以来最邪恶的魔头斗争有什么好处?”布莱克说,脸上露出令人恐惧的狂怒。“就是为了拯救无辜的生命,彼得!”
“你不懂!”小矮星彼得哀叹,“他会杀了我的,小天狼星!”
“那你就是该死!”布莱克吼道。“死了总比背叛朋友强,我们也会为你这样做的!”