「言ごん語ご道どう断だん……あろうことか……誰も死ななかったのは奇跡きせきだ……こんなことは前ぜん代だい未み聞もん……いや、まったく、スネイプ、君が居い合あわせたのは幸運だった」
「恐れ入ります、大だい臣じん閣かっ下か」
「マーリン勲くん章しょう、勲くん二に等とう、いや、もし私が口やかましく言えば、勲一等ものだ」
「まことにありがたいことです、閣下」
「ひどい切り傷きずがあるねえ……ブラックの仕業しわざ、だろうな?」
「実は、ポッター、ウィーズリー、グレンジャーの仕業です、閣下……」
「まさか!」
「ブラックが三人に魔法をかけたのです。我わが輩はいにはすぐわかりました。三人の行動から察さっしますに、『錯さく乱らんの呪じゅ文もん』でしょうな。三人はブラックが無実である可か能のう性せいがあると考えていたようです。三人の行動に責任はありません。しかしながら、三人がよけいなことをしたため、ブラックを取り逃がしたかもしれないわけでありまして……三人は明らかに、自分たちだけでブラックを捕つかまえようと思ったわけですな。この三人は、これまでもいろいろとうまくやり遂おおせておりまして……どうも自分たちの力を過信している節ふしがあるようで……。それに、もちろん、ポッターの場合、校長が特別扱あつかいで、相当な自由を許してきましたし――」
「ああ、それは、スネイプ……なにしろ、ハリー・ポッターだ……我われ々われはみな、この子に関しては多少甘いところがある」
「しかし、それにしましても――あまりの特別扱いは本人のためにならぬのでは? 我輩、個人的には、ほかの生徒と同じように扱うよう心がけております。そこでですが、ほかの生徒であれば、停てい学がくでしょうな――少なくとも――友人をあれほどの危険きけんに巻き込んだのですから。閣下、お考えください。校こう則そくのすべてに違反いはんし――しかもポッターを護まもるために、あれだけの警けい戒かい措そ置ちが取られたにもかかわらずですぞ――規則を破り、夜間、人じん狼ろうや殺人者と連つるんで――。それに、ポッターは、規則を犯おかして、ホグズミードに出入りしていたと信じるに足たる証しょう拠こを我輩はつかんでおります――」
「まあまあ……スネイプ、いずれそのうち、またそのうち……あの子はたしかに愚おろかではあった……」
“谢谢你,部长。”
“的确多谢你了,部长。”
“你这伤口真糟..布莱克干的,是不是?”
“说实在的,是波特、韦斯莱和格兰杰,部长..”
“不!”
“布莱克对他们施加了魔力,我立刻就看穿了。从他们的行为判断,是一种’迷魂乱心魔咒。他们似乎认为布莱克有可能是无辜的。他们不能为他们的行动负责。另外一方面,他们的干预也许让布莱克得以逃跑..他们显然认为他们会单枪匹马地抓住布莱克。在这以前,他们干了许多事没人管..我担心这让他们高看了自己..当然,校长一贯让波特享有特别大的特权..”
“啊,好吧,斯内普..哈利波特,你知道..在有关他的事情上,我们大家都存在着盲点。”