「今度は君たちが聞く番じゃ。頼むから、わしの言うことを途中で遮さえぎらんでくれ。なにしろ時間がないのじゃ」
静かな口く調ちょうだった。
「ブラックの言っていることを証明するものは何ひとつない。君たちの証言だけじゃ。――十三歳さいの魔法使いが二人、何を言おうと、誰も納なっ得とくはせん。あの通りには、シリウスがぺティグリューを殺したと証言する目もく撃げき者が、いっぱいいたのじゃ。わし自身、魔ま法ほう省しょうに、シリウスがポッターの『秘密ひみつの守もり人びと』だったと証言した」
「ルーピン先生が話してくださいます――」どうしても我慢がまんできず、ハリーが口を挟はさんだ。
「ルーピン先生はいまは森の奥深くにいて、誰にも何も話すことができん。再び人間に戻もどるころにはもう遅おそすぎるじゃろう。シリウスは死よりも惨むごい状じょう態たいになっておろう。さらに言うておくが、狼おおかみ人にん間げんは、我われ々われの仲間うちでは信用されておらんからの。狼人間が支し持じしたところでほとんど役には立たんじゃろう――それに、ルーピンとシリウスは旧きゅう知ちの仲でもある――」
「でも――」
「よくお聞き、ハリー。もう遅すぎる。わかるかの? スネイプ先生の語る真しん相そうのほうが、君たちの話より説せっ得とく力りょくがあるということを知らねばならん」
「スネイプはシリウスを憎にくんでいます」
ハーマイオニーが必死ひっしで訴うったえた。
「シリウスが自分にバカな悪戯いたずらを仕し掛かけたというだけで――」
「シリウスも無実の人間らしい振舞ふるまいをしなかった。『太った婦人レディ』を襲おそった。――グリフィンドールにナイフを持って押し入った。――生きていても死んでいても、とにかくぺティグリューがいなければ、シリウスに対する判はん決けつを覆くつがえすのは無む理りというものじゃ」
「でも、ダンブルドア先生は、僕ぼくたちを信じてくださってます」
「そのとおりじゃ」
ダンブルドアは落ち着いていた。
「しかし、わしは、ほかの人間に真実を悟さとらせる力はないし、魔ま法ほう大だい臣じんの判決を覆すことも……」
“听我说,哈利。太晚了,你懂吗?你必须明白,斯内普教授所说的远比你们的有说服力。”
“他恨小天狼星,”赫敏绝望地说,“全都是因为小天狼星拿他开过愚蠢的玩笑..”