「ダンブルドアが変えたいと思っている何かが、この時間帯に起こったに違いない」
ハリーは考えながら言った。
「何が起こったかな? 僕たち三時間前に、ハグリッドのところへ向かっていた……」
「いまが、その三時間前よ。私たち、たしかに、ハグリッドのところに向かっているわ。たったいま、私たちがここを出ていく音を聞いた……」
ハリーは顔をしかめた。精せい神しんを集中させ、脳みそを全部絞しぼりきっているような感じがした。
「ダンブルドアが言った……僕たち、一つといわずもっと、罪なき命を救うことができるって……」
ハリーはハッと気がついた。
「ハーマイオニー、僕たち、バックビークを救うんだ!」
「でも――それがどうしてシリウスを救うことになるの?」
「ダンブルドアが――窓がどこにあるか、いま教えてくれたばかりだ。――フリットウィック先生の事じ務む所しょの窓だ! そこにシリウスが閉じ込こめられている! 僕ぼくたち、バックビークに乗って、その窓まで飛んでいき、シリウスを救い出すんだよ! シリウスはバックビークに乗って逃げられる――バックビークと一いっ緒しょに逃げられるんだ!」
暗くてよくは見えなかったが、ハーマイオニーの顔は、怖こわがっているようだった。
「そんなこと、誰にも見られずにやり遂とげたら、奇跡きせきだわ!」
「でも、やってみなきゃ。そうだろう?」
ハリーは立ち上がって戸に耳を押しつけた。
「外には誰もいないみたいだ……さあ、行こう……」
ハリーは戸を押し開けた。玄げん関かんホールには誰もいない。できるだけ静かに、急いで、二人は箒ほうき置おき場を飛び出し、石段を下りた。もう影かげが長く伸び、禁きんじられた森の木々の梢こずえが、さっきと同じように金こん色じきに輝かがやいていた。
“这是三小时以前,我们正在走向海格那里,”赫敏说,“我们刚刚听到我们自已离开..”
哈利皱眉,他觉得自己好像在把整个大脑都集中起来想着。
“邓布利多刚才说—— 刚才说我们可能救下不止一条无辜的生命..”然后他灵机一动。“赫敏,我们要看到巴克比克了!”
“但是—— 这一点怎么能帮助小天狼星呢?”