「ねえ、僕ぼく、また外に出たほうがいいと思うんだ」ハリーが考えながら言った。
「何が起こっているのか、見えないし――いつ行動すべきなのか、これじゃわからない――」
ハーマイオニーが顔を上げた。疑っているような表情だ。
「僕、割り込こむつもりはないよ」ハリーが急いで言った。「でも、何が起こっているか見えないと、シリウスをいつ救い出したらいいのかわからないだろ?」
「ええ……それなら、いいわ……私、ここでバックビークと待ってる……でも、ハリー、気をつけて――狼人間がいるし――吸魂鬼も――」
ハリーは再び外に出て、小屋に沿って回り込んだ。遠くでキャンキャンという鳴き声が聞こえた。吸魂鬼がシリウスに迫せまっているということだ……自分とハーマイオニーが、もうすぐシリウスのところに駆かけつけるはずだ……。
ハリーは湖のほうをじっと見た。胸の中で、心臓がドラムの早打ちのように鳴っている。あの守しゅ護ご霊れいを送り出した誰かが、もうすぐ現れる……。
ほんの一いっ瞬しゅん、ハリーは決心がつかず、ハグリッドの小屋の戸の前で立ち止まった。姿を見られてはならない。でも、見られたいのではない。自分が見るほうに回りたいのだ……どうしても知りたい……。
でも、吸魂鬼がいる。暗くら闇やみの中から湧わき出るように、吸魂鬼が四方八方から出てくる。湖の周まわりを滑すべるように……しかしハリーが立っているところからは遠ざかるように、湖の向こう岸へと動いている……それならハリーは吸魂鬼に近づかなくてもすむはずだ……。
ハリーは走りだした。父親のことしか頭になかった……もしあれが父さんだったら……知りたい、確かめなければ……。
だんだん湖が近づいてきた。しかし、誰もいる気配がない。向こう岸に、小さな銀色の光が見えた――自分自身が守しゅ護ご霊れいを出そうとしている――。
水みず際ぎわに木の茂みがあった。ハリーはその陰かげに飛び込み、木の葉を透すかして必死ひっしに目を凝こらした。向こうでは、微かすかな銀色の光がふっと消えた。恐きょう怖ふと興こう奮ふんがハリーの体を貫つらぬいた。――いまだ――「早く」ハリーはあたりを見回しながらつぶやいた。
「父さん、どこなの? 早く――」
赫敏抬眼望着他。她的表情是疑惑的。
“我不会再试图干预了,”哈利迅速地说,“但是如果我们看不见外面的事情,我们怎么能知道应该什么时候去救小天狼星呢?”
“唔..好,那么..我和巴克比克等在这里..但是哈利,要小心啊..外面有狼人,还有那些摄魂怪..”
哈利又走到外面去了,他沿着小屋靠边走。他听到了远处的叫喊声。这就是说摄魂怪正在逼近小天狼星..他和赫敏随时都可能向他跑过去..哈利向湖面看,心脏在胸膛里跳得和擂鼓一样。那派遣守护神的人,不管是谁,现在随时都可能出现。
“来吧!”他喃喃地说,四处张望,“你在哪里?爸爸,来吧—— ”