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第4章 再び「隠れ穴」へ Back to The Burrow(10)

时间: 2023-04-12    进入日语论坛
核心提示:「ハリーがさよならと言ったんですよ。聞こえなかったんですか?」「いいんです」ハリーがウィーズリー氏に言った。「ほんとに、
(单词翻译:双击或拖选)

「ハリーがさよならと言ったんですよ。聞こえなかったんですか?」

「いいんです」ハリーがウィーズリー氏に言った。「ほんとに、そんなことどうでもいいんです」

ウィーズリー氏はハリーの肩をつかんだままだった。

「来年の夏まで甥おいごさんに会えないんですよ」ウィーズリー氏は軽い怒りを込めてバーノンおじさんに言った。「もちろん、さよならと言うのでしょうね」

バーノンおじさんの顔が激はげしく歪ゆがんだ。居い間まの壁かべを半分吹き飛ばしたばかりの男から、礼れい儀ぎを説教せっきょうされることに、ひどい屈辱くつじょくを感じているらしい。

しかしウィーズリー氏の手には杖つえが握られたままだ。バーノンおじさんの小さな目がチラッと杖を見た。それから口く惜やしそうに「それじゃ、さよならだ」と言った。

「じゃあね」ハリーはそう言うと、エメラルド色の炎ほのおに片足を入れた。暖かい息を吹きかけられるような心ここ地ちよさだ。そのとき突然背はい後ごで、ゲエゲエとひどく吐はく声が聞こえ、ペチュニアおばさんの悲ひ鳴めいが上がった。

ハリーが振り返ると、ダドリーはもはや両親の背後に隠れてはいなかった。コーヒーテーブルの脇わきに膝ひざをつき、三十センチほどもある紫むらさき色のヌルヌルしたものを口から突き出して、ゲエゲエ、ゲホゲホ咽むせ込こんでいた。一瞬いっしゅん何だろうと当とう惑わくしたが、ハリーはすぐにその三十センチの何やらがダドリーの舌だとわかった――そして、色いろ鮮あざやかなヌガーの包み紙が一枚、ダドリーのすぐ前の床に落ちているのを見つけた。

ペチュニアおばさんはダドリーの脇に身を投げ出し、膨ふくれ上がった舌の先をつかんでもぎ取ろうとした。当然、ダドリーは喚わめき、いっそうひどく咽込み、母親を振り放そうともがいた。バーノンおじさんが大声で喚くわ、両腕を振り回すわで、ウィーズリー氏は、何を言おうにも大声を張り上げなければならなかった。


“哈利对你们说了再见,”他说,“你们没有听见吗?”
“没关系,”哈利小声地对韦斯莱先生说,“说实在的,我并不在乎。”
韦斯莱先生没有把手从哈利肩膀上松开。
“你要到明年夏天才能见到你的外甥呢,”他微微有些愤怒地对弗农姨父说,“你总要说一句再见吧?”
弗农姨父气得脸都变了。一个刚刚炸毁他客厅半面墙壁的人居然要来教他学会尊重人,这似乎给他带来了极大的痛苦。可是韦斯莱先生手里还拿着魔杖呢,弗农姨父的小眼睛扫了一下魔杖,然后非常恼火地说:“好吧,再见。”
“再见。”哈利说完,把一只脚伸进了绿色的火焰,感觉它就像温暖的呼吸。就在这时,他身后突然传来一阵可怕的干呕声,佩妮姨妈失声惊叫起来。
哈利转过身来,达力已经不再躲在他父母身后了,而是跪在咖啡桌旁,嘴里冒出一尺来长的、黏糊糊的紫红色的东西,害得他不停地干呕,呜噜呜噜地叫唤。哈利只纳闷了一刹那就明白了,那一尺来长的东西是达力的舌头——达力面前的地板上有一张花花绿绿的太妃糖纸。
佩妮姨妈猛地扑向达力,抓住他膨胀的舌尖,拼命想把舌头从他嘴里拨出来。自然喽,达力大声惨叫,呜噜呜噜地叫得比刚才更响了,一边使劲儿想摆脱她。弗农姨父胡乱挥舞着双手,大发雷霆,韦斯莱先生不得不直着嗓子喊叫,才使他们听见了他的说话。
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