「三個ください」ハリーはセールス魔マンにきっぱり言った。
「いいよ――気を使うなよ」ロンが赤くなった。
ハリーが両親からちょっとした財ざい産さんを相続したこと、そしてロンよりずっと金持ちだということ――このことで、ロンはいつも神しん経けい過か敏びんになる。
「クリスマス・プレゼントは、なしだよ」
ハリーは万眼鏡オムニオキュラーをロンとハーマイオニーの手に押しつけながら言った。
「しかも、これから十年ぐらいはね」
「いいとも」ロンがニッコリした。
「うわぁぁ、ハリー、ありがとう」ハーマイオニーが言った。
「じゃ、私が三人分のプログラムを買うわ。ほら、あれ――」
財さい布ふがだいぶ軽くなり、三人はテントに戻った。ビル、チャーリー、ジニーの三人も、みな緑のロゼットを着けていた。ウィーズリーおじさんはアイルランド国旗を持っている。フレッドとジョージは、全ぜん財ざい産さんをはたいてバグマンに渡したので、何もなしだった。
そのとき、どこか森の向こうから、ゴーンと深く響ひびく音が聞こえ、同時に木々の間に赤と緑のランタンがいっせいに明あか々あかと灯ともり、競きょう技ぎ場じょうへの道を照らし出した。
「いよいよだ!」ウィーズリーおじさんも、みんなに負けず劣おとらず興こう奮ふんしていた。
「さあ、行こう!」
“买三架。”哈利毫不迟疑地对那巫师说。
“别——你别费心了。”罗恩说着,脸涨得通红。他知道,哈利继承了父母的一小笔遗产,比他有钱得多,他对这一事实总是很敏感。
“圣诞节你就别想收到礼物啦,”哈利对他说,一边把全景望远镜塞进他和赫敏手里,“记住,十年都不给你送礼啦!”
“够合理的。”罗恩咧嘴一笑,说道。
“嗬,谢谢你,哈利,”赫敏说,“我来给每人买一份比赛说明,瞧,就在那边——”
现在钱袋空了许多,他们又回到了自己的帐篷。比尔、查理和金妮也都买了绿色的体育徽章,韦斯莱先生举着一面爱尔兰国旗。弗雷德和乔治什么纪念品也没有,他们把金币全部给了巴格曼。
这时,树林远处的什么地方传来低沉浑厚的锣声,立刻,千盏万盏红红绿绿的灯笼在树上绽放光明,明亮了通往赛场的道路。
“时间到了!”韦斯莱先生说道,看上去和大家一样兴奋,“快点儿,我们走吧。”