第8章 クィディッチ・ワールドカップ The Quidditch World Cup
第8章 魁地奇世界杯
買い物をしっかり握り締め、ウィーズリーおじさんを先頭にみな急ぎ足で、ランタンに照らされた小道を森へと入っていった。周辺のそこかしこで動き回る、何千人もの魔法使いたちのさんざめきが聞こえた。叫さけんだり、笑ったりする声や歌声が切れぎれに聞こえてくる。熱ねっ狂きょう的てきな興こう奮ふんの波が次々と伝わっていく。ハリーも顔が緩ゆるみっぱなしだ。大声で話したり、ふざけたりしながら、ハリーたちは森の中を二十分ほど歩いた。ついに森のはずれに出ると、そこは巨大なスタジアムの影の中だった。ハリーには競きょう技ぎ場じょうを囲む壮そう大だいな黄金の壁かべのほんの一部しか見えなかったが、この中に、大だい聖せい堂どうなら優ゆうに十個はすっぽり収まるだろうと思った。
「十万人入れるよ」圧あっ倒とうされているハリーの顔を読んで、ウィーズリーおじさんが言った。
「魔ま法ほう省しょうの特とく務む隊たい五百人が、まる一年がかりで準じゅん備びしたんだ。『マグル避よけ呪じゅ文もん』で一いち分ぶの隙すきもない。この一年というもの、この近くまで来たマグルは、突然急用を思いついて慌あわてて引き返すことになった……気の毒に」
おじさんは最後に愛情込めてつけ加えた。おじさんが先に立っていちばん近い入口に向かったが、そこにはすでに魔法使いや魔女がぐるりと群がり、大声で叫び合っていた。
「特とく等とう席せき!」魔法省の魔女が入口で切符を検あらためながら言った。
「最上階貴き賓ひん席せき! アーサー、まっすぐ上がって。いちばん高いところまでね」
第8章 魁地奇世界杯
韦斯莱先生在前面领路,大家手里攥着买来的东西,顺着灯笼照亮的通道快步走进树林。他们可以听见成百上千的人在周围走动,听见喊叫声、欢笑声,还听见断断续续的歌声。这种狂热的兴奋情绪是很有传染性的,哈利也忍不住笑得合不拢嘴。他们在树林里走了二十分钟,一边高声地谈笑打趣,最后从树林的另一边出来了,这时他们发现自己正处在一座巨大的体育馆的阴影中。哈利只能看见赛场周围的宏伟金墙的一部分,但他看得出来,里面装十个大教堂都不成问题。
“可以容纳十万观众。”韦斯莱先生看到哈利脸上惊愕的表情,说道。“魔法部五百个工作人员为此忙碌了整整一年。这里的每一寸地方都施了驱逐麻瓜咒。这一年当中,每当麻瓜接近这里,他们就会突然想起十万火急的事情,匆匆地走开……愿上帝保佑他们。”他慈爱地说,领着大家走向最近的入口处,那里已经围满了许多大喊大叫的巫师。
“一等票。”入口处的那位魔法部女巫师看了看他们的票说道,“顶层包厢!一直往楼上走,亚瑟,走到最顶上。”