誰かクラムが怪け我がをしたことに気づいてほしい、とハリーは思った。アイルランドを応おう援えんしてはいたが、クラムはこの競技場で最高の、わくわくさせてくれる選手だ。ロンもハリーと同じ思いらしい。
「タイムにしろ! ああ、早くしてくれ。あんなんじゃ、プレイできないよ。見て――」
「リンチを見て!」ハリーが叫んだ。
アイルランドのシーカーが急降下していた。これはウロンスキー・フェイントなんかじゃないと、ハリーは確信があった。こんどは本物だ……。
「スニッチを見つけたんだよ! 見つけたんだ! 行くよ!」
観客の半分が、事じ態たいに気づいたらしい。アイルランドのサポーターが緑の波のように立ち上がり、チームのシーカーに大だい声せい援えんを送った……しかし、クラムがぴったり後ろについていた。クラムが自分の行く先をどうやって見ているのか、ハリーにはまったくわからなかった。クラムのあとに、点々と血が尾を引いていた。それでもクラムはいまやリンチと並んだ。二人が一いっ対ついになって再びピッチに突っ込んでいく……。
「二人ともぶつかるわ!」ハーマイオニーが金かな切きり声を上げた。
「そんなことない!」ロンが大声を上げた。
「リンチがぶつかる!」ハリーが叫さけんだ。
そのとおりだった――またもや、リンチが地面に激げき突とつし、怒れるヴィーラの群れがたちまちそこに押し寄せた。
「スニッチ、スニッチはどこだ?」チャーリーが列の向こうから叫んだ。
「とった――クラムが捕った――試合終了だ!」ハリーが叫び返した。
哈利真希望有人发现克鲁姆受伤了,尽管他是支持爱尔兰队的,但克鲁姆是场上最令人激动的队员。罗恩显然也有同感。
“暂停!啊,快点儿,他那个样子不能再比赛了,你看他——”
“快看林齐!”哈利大喊道。
只见爱尔兰的找球手突然向下俯冲,哈利可以肯定这决不是朗斯基假却作,这次是真的了……
“他看见金色飞贼了!”哈利高喊,“他看见了!快看他!”
这时,有一半观众意识到了是怎么回事。爱尔兰队的支持者们又纷纷起立,再次掀起一股绿色波浪,尖叫着给他们的找球手加油……可是克鲁姆紧随其后。他怎么能看见前面的路呢,哈利真不明白;只见血花在他身后的空中飞溅,可是他已经追上了林齐,与他平行了,两人再次向地面俯冲下去——
“他们要摔到地上了!”赫敏尖叫道。
“不会的!”罗恩喊道。
“林齐会的!”哈利大嚷。
他说得对——林齐第二次重重地摔在地上,一群愤怒的媚娃立刻一窝蜂似的围了上去。
“金色飞贼呢,金色飞贼在哪里?”坐在那边的查理喊道。
“他抓住了——克鲁姆抓住了——比赛结束了!”哈利大叫。