「モースモードル!」
すると、巨大な、緑色に輝かがやく何かが、ハリーが必死に見み透すかそうとしていたあたりの暗くら闇やみから立ち上った。それは木々の梢こずえを突き抜け、空へと舞い上がった。
「あれは、いったい――?」
ロンが弾はじけるように立ち上がり、息を呑のんで、空に現れたものを凝ぎょう視しした。
一瞬いっしゅん、ハリーは、それが、またレプラコーンの描かいた文字かと思った。しかし、すぐに違うと気づいた。巨大な髑どく髏ろだった。エメラルド色の星のようなものが集まって描く髑髏の口から、舌のように蛇へびが這はい出していた。見る間に、それは高く高く上り、緑がかった靄もやを背負って、あたかも新星座のように輝き、真っ黒な空にギラギラと刻こく印いんされた。
突然、周囲の森から爆発的な悲ひ鳴めいが上がった。ハリーにはなぜ悲鳴が上がるのかわからなかった。ただ、唯ゆい一いつ考えられる原因は、急に現れた髑髏だ。いまや、髑髏は、気味の悪いネオンのように、森全体を照らし出すほど高く上がっていた。誰が髑髏を出したのかと、ハリーは闇やみに目を走らせた。しかし、誰も見当たらなかった。
“尸骨再现!”
接着,从哈利的目光拼命想穿透的那一片黑暗中,冒出一个巨大的绿色闪闪的东西。它一下子跃上树梢,飞到了空中。
“这是什么——”罗恩紧张地说,也赶紧跳了起来,抬头盯着那刚刚出现的东西。
哈利一开始以为又是小矮妖组成的图形,可是紧接着,他发现那是一个硕大无比的骷髅,由无数碧绿色的星星般的东西组成,一条大蟒蛇从骷髅的嘴巴里冒出来,像是一根舌头。就在他们注视的时候,骷髅越升越高,在一团绿莹莹的烟雾中发出耀眼的光,在漆黑的夜空衬托下,就像一个新的星座。
突然,他们周围的树林里爆发出阵阵尖叫声。哈利不明白叫声的由来,惟一可能的原因就是这个骷髅的突然出现。它现在已经升得很高,像一个恐怖的霓虹灯招牌一样,照亮了整个树林。哈利在黑暗中寻找那个变出骷髅的人,可是他一个人影也没看见。