第11章 ホグワーツ特急に乗って Aboard the Hogwarts Express
第11章 登上霍格沃茨特快列车
翌よく朝あさ目が覚めると、休きゅう暇かが終わったという憂ゆう鬱うつな気分があたり一面に漂ただよっていた。降ふり続く激はげしい雨が窓ガラスを打つ中、ハリーはジーンズと長なが袖そでのTシャツに着き替がえた。みんな、ホグワーツ特急の中で制服のローブに着替えることにしていた。
ハリーがロン、フレッド、ジョージと一いっ緒しょに朝食をとりに階下に下りる途と中ちゅう、二階の踊おどり場まで来ると、ウィーズリーおばさんがただ事ならぬ様子で階段の下に現れた。
「アーサー!」階段の上に向かっておばさんが呼びかけた。
「アーサー! 魔ま法ほう省しょうから緊急きんきゅうの伝言ですよ!」
ウィーズリーおじさんがローブを後ろ前に着て、階段をガタガタいわせながら駆かけ下りてきた。ハリーは壁かべに張りつくようにして道を空あけた。おじさんの姿はあっという間に見えなくなった。ハリーがみんなとキッチンに入っていくと、おばさんがおろおろと引き出しを掻かき回していた――「どこかに羽根ペンがあるはずなんだけど!」――おじさんは暖だん炉ろの火の前に屈かがみ込んで話をしていた。
ハリーはぎゅっと目を閉じ、また開けてみた。自分の目がちゃんと機能しているかどうか確かめたかったのだ。炎の真ん中に、エイモス・ディゴリーの首が、まるで鬚ひげの生はえた卵のようにどっかり座っていた。飛び散る火の粉こにも、耳を舐なめる炎にもまったく無む頓とん着ちゃくに、その顔は早口でしゃべっていた。
第11章 登上霍格沃茨特快列车
第二天早晨,哈利醒来时,家里笼罩着一种假期结束的沉闷气氛。大雨仍然啪啪地敲打着窗户,他穿上牛仔裤和一件毛衣。他们要在霍格沃茨特快列车上再换上校袍。
他、罗恩、弗雷德和乔治下楼吃早饭,刚走到二楼的拐弯处,就见韦斯莱夫人突然出现在楼梯底下,一副心烦意乱的样子。
“亚瑟!”她冲着楼上喊道,“亚瑟!魔法部有紧急口信!”
哈利紧贴在墙上,韦斯莱先生噔噔噔地从他身边跑过,一眨眼就不见了,他的长袍前后都穿反了。哈利和其他人走进厨房时,看见韦斯莱先生焦急地在抽屉里翻找着什么——“我记得这里有一支羽毛笔的!”——韦斯莱先生探身向着炉火,正在说话——
哈利使劲地把眼睛闭上又睁开,他还以为自己的眼睛出了毛病。
阿莫斯·迪戈里的头悬在火焰中间,像一只巨大的、长着胡子的鸡蛋。它正飞快地说着什么,火苗在它周围飞舞,火舌舔着它的耳朵,但它丝毫不受妨碍。