「ああ、早くしてくれ」ロンがハリーの横で呻うめいた。「僕、ヒッポグリフだって食っちゃう気分」
その言葉が終わるか終わらないうちに、大おお広ひろ間まの扉とびらが開き、一同しんとなった。マクゴナガル先生を先頭に、一列に並んだ一年生の長い列が大広間の奥へと進んでいく。ハリーもロンもハーマイオニーもびしょ濡ぬれだったが、一年生の様子に比べれば何でもなかった。湖をボートで渡ってきたというより、泳いできたようだった。教職員テーブルの前に整列して、在校生のほうを向いたときには、寒さと緊張きんちょうとで、全員震ふるえていた――ただ一人を除いて。いちばん小さい、薄うす茶ちゃ色いろの髪かみの子が、厚手木綿モールスキンのオーバーに包くるまっている。ハリーにはオーバーがハグリッドのものだとわかった。オーバーがだぶだぶで、男の子は黒いふわふわの大テントをまとっているかのようだった。襟えり元もとからちょこんと飛び出した小さな顔は、興こう奮ふんしきって、何だか痛々しいほどだ。引きつった顔で整列する一年生に混じって並びながら、その子はコリン・クリービーを見つけ、ガッツポーズをしながら、「僕、湖に落ちたんだ!」と声を出さずに口の形だけで言った。うれしくてたまらないようだった。
マクゴナガル先生が三本脚の丸椅子を一年生の前に置いて、その上に、汚ならしい、継つぎはぎだらけの、ひどく古い三さん角かく帽ぼう子しを置いた。一年生がそれをじっと見つめた。ほかのみんなも見つめた。一瞬いっしゅん、大おお広ひろ間まが静まり返った。すると、帽子のつばに沿った長い破れ目が、口のように開き、帽子が歌い出した。
“哦,快点儿吧,”哈利旁边的罗恩叹着气说,“我简直吃得下一只鹰头马身有翼兽呢。”
他话音刚落,礼堂的门开了,大家立刻安静下来。麦格教授领着长长一排一年级新生走到礼堂顶端。如果说哈利、罗恩和赫敏浑身湿透的话,和这些一年级新生一比,就根本不算什么了。看他们的样子,就好像他们不是乘渡船,而是从湖里游过来的。他们顺着教工桌子站成一排,停住脚步,面对着全校同学。他们因为又冷又紧张,一个个浑身发抖——只有最小的那个男孩子例外。他长着灰褐色的头发,身上裹着一件什么东西,哈利一眼认出那是海格的鼹鼠皮大衣。这件大衣穿在他身上太大了,他的样子就好像罩在一个黑色的马戏团毛皮帐篷下面。他的小脸从领子上面伸出来,神情激动得要命。当他和那些惊恐万状的同伴站成一排时,他的目光和科林?克里维相遇了。他翘起两个大拇指,用口型说道:“我掉进湖里了!”看样子,他为这个高兴坏了。
这时,麦格教授把一只三脚凳放在新生前面的地上,又在凳子上放了一顶破破烂烂、脏兮兮、打满补丁的巫师帽。一年级新生们愣愣地望着它。其他人也望着它。一时间,礼堂里一片寂静。然后帽沿附近的一道裂缝像嘴巴一样张开了,帽子突然唱起歌来: