ハリー、ロン、ハーマイオニーがそれぞれ自分たちの皿に食べ物を山やま盛もりにするのを、「ほとんど首なしニック」は恨うらめしそうに眺ながめていた。
「あふ、ひゃっと、落ち着いラ」口一杯にマッシュポテトを頬ほおばったまま、ロンが言った。
「今晩はご馳ち走そうが出ただけでも運がよかったのですよ」「ほとんど首なしニック」が言った。
「さっき、厨房ちゅうぼうで問題が起きましてね」
「どうひて? 何があっラの?」ハリーが、ステーキの大きな塊かたまりを口に入れたまま聞いた。
「ピーブズですよ。また」「ほとんど首なしニック」が首を振り振り言ったので、首が危あぶなっかしくぐらぐら揺ゆれた。ニックはひだ襟えりを少し引っ張り上げた。
「いつもの議ぎ論ろんです。ピーブズが祝宴しゅくえんに参加したいと駄だ々だをこねまして――ええ、まったく無理な話です。あんなやつですからね。行ぎょう儀ぎ作さ法ほうも知らず、食べ物の皿を見れば投げつけずにはいられないようなやつです。『ゴースト評ひょう議ぎ会かい』を開きましてね――『太った修しゅう道どう士し』は、ピーブズにチャンスを与えてはどうかと言いました――でも、『血ちみどろ男爵だんしゃく』がダメを出して、てこでも動かない。そのほうが賢けん明めいだとわたくしは思いましたよ」
「血みどろ男爵」はスリザリン寮りょうつきのゴーストで、銀色の血ち糊のりにまみれ、げっそりと肉の落ちた無口なゴーストだ。男爵だけが、ホグワーツでただ一人、ピーブズを押さえつけることができる。
差点没头的尼克悲哀地瞅着哈利、罗恩和赫敏把食物盛进各自的盘子。
“啊,这下好多了。”罗恩塞了一嘴土豆泥,含糊不清地说。
“你知道,你们还算走运,今天晚上的宴会差点泡汤了,”差点没头的尼克说,“早些时候厨房出了乱子。”
“为什么?怎么回事?”哈利嘴里含着一块很大的牛排,嘟嘟囔囔地问。
“自然是皮皮鬼在捣乱,”尼克说着,摇了摇头,这使他的脑袋很危险地摇晃起来——他赶紧把轮状皱领拉上去一点,护住脖子,“又为那件事争吵不休,你们知道的,他想参加宴会——唉,这根本不可能,你们知道他那副德行,完全没有教养,看见吃得东西就到处乱扔。我们召开了一个鬼魂会议——胖修士倒是主张给他这次机会——可是血人巴罗坚决不同意,我认为他这样做是十分明智的。”
血人巴罗是斯莱特林学院的鬼魂,是一个瘦巴巴、沉默寡言的幽灵,身上布满银色的血迹。在霍格沃茨,只有他才能真正管住皮皮鬼。