ハグリッドは、片手を巨大なボアハウンド犬のファングの首くび輪わにかけ、小屋の前に立っていた。足あし下もとに木箱が数個、蓋ふたを開けて置いてあり、ファングは中身をもっとよく見たくてうずうずしているらしく、首輪を引っ張るようにしてクィンクィン鳴いていた。近づくにつれて、奇妙なガラガラという音が聞こえてきた。ときどき小さな爆発音のような音がする。
「おっはよー!」ハグリッドはハリー、ロン、ハーマイオニーにニッコリした。
「スリザリンを待ったほうがええ。あの子たちも、こいつを見み逃のがしたくはねえだろう――『尻しっ尾ぽ爆ばく発はつスクリュート』だ!」
「もう一回言って?」ロンが言った。
ハグリッドは木箱の中を指差した。
「ギャーッ!」ラベンダー・ブラウンが悲ひ鳴めいを上げて飛び退のいた。
「ギャーッ」の一言が、尻尾爆発スクリュートのすべてを表している、とハリーは思った。殻からをむかれた奇き形けいの伊勢エビのような姿で、ひどく青白いヌメヌメした胴体からは、勝手気ままな場所に脚が突き出し、頭らしい頭が見えない。一箱におよそ百匹ほどいる。体長約十五、六センチで、重なり合って這はい回り、やみくもに箱の内側にぶつかっていた。腐くさった魚のような強烈な臭いを発する。ときどき尻尾らしいところから火花が飛び、パンと小さな音を立てて、そのたびに十センチほど前進している。
海格站在小木屋的门外,一只手牵着他那条巨大的猎狗牙牙的颈圈。他脚边的地上,放着几只敞开的木箱子,牙牙呜呜叫着,使劲地挣着颈圈,看样子是想仔细调查一下箱子里的东西。当他们走近时,一种很奇怪的咔啦咔啦声传进他们耳朵,间或还有微弱的爆炸声。
“上午好!”海格说,朝哈利、罗恩和赫敏露出了微笑,“最好等一等斯莱特林的同学们,他们肯定不想错过这个——炸尾螺!”
“再说一遍?”罗恩说。
海格指了指脚下的箱子。
“恶心!”拉文德?布朗尖叫一声,向后跳了几步。
“恶心”一词正好也概括了哈利对这种炸尾螺的印象。它们活像是变了形、去了壳的大龙虾,白灰灰、黏糊糊的,模样非常可怕,许多只脚横七竖八地伸出来,看不见脑袋在哪里。每只箱子里大约有一百条,每条都有六英寸左右长,互相叠在一起爬来爬去,昏头昏脑地撞在箱子壁上。它们还发出一股非常强烈的臭鱼烂虾的气味。时不时地,一条炸尾螺的尾部会射出一些火花,然后随着啪的一声轻响,炸尾螺就会向前推进几英寸。