グリフィンドールの四年生は、ムーディの最初の授業が待ち遠しく、木曜の昼食がすむと、早々と教室の前に集まり、始業のベルが鳴る前に列を作っていた。ただ一人、ハーマイオニーだけは、始業時間ぎりぎりに現れた。
「私、いままで――」
「――図書室にいた」ハリーが、ハーマイオニーの言葉を途と中ちゅうから引き取った。「早くおいでよ。いい席がなくなるよ」
三人はすばやく、最前列の先生の机の真正面に陣じん取どり、教科書の「闇やみの力――護ご身しん術じゅつ入門にゅうもん」を取り出し、いつになく神妙しんみょうに先生を待った。まもなく、コツッ、コツッという音が廊下を近づいてくるのが聞こえた。紛まぎれもなくムーディの足音だ。そしていつもの不気味な、恐ろしげな姿が、ヌッと入ってきた。鉤かぎ爪づめつきの木製の義ぎ足そくが、ローブの下から突き出しているのが、ちらりと見えた。
「そんな物、しまってしまえ」コツッ、コツッと机に向かい、腰を下ろすや否いなや、ムーディが唸うなるように言った。「教科書だ。そんな物は必要ない」
みんな教科書をカバンに戻した。ロンが顔を輝かがやかせた。
ムーディは出席簿ぼを取り出し、傷きず痕あとだらけの歪ゆがんだ顔にかかる、たてがみのような長い灰色まだらの髪かみをブルブルッと振り払い、生徒の名前を読み上げはじめた。普通の目は名簿の順を追って動いたが、「魔法の目」はぐるぐる回り、生徒が返事をするたびに、その生徒をじっと見み据すえた。
格兰芬多四年级的学生们都眼巴巴地盼着上穆迪的第一节课。星期四吃过午饭,上课铃还没有响,他们就早早地在穆迪的教室外面排队等候了。
惟一没来的是赫敏,她直到快上课了才赶来。
“我去了——”
“图书馆。”哈利替她把话说完,“走吧,快点儿,不然就没有好位子了。”
他们急急忙忙地坐到讲台正前面的四个座位上,拿出各自的《黑暗力量:自卫指南》等待着,气氛格外肃静。很快,他们就听见穆迪那很有特色的噔噔的脚步声顺着走廊过来了。他走进教室,样子和平常一样古怪、吓人。他们正好可以看见他那只爪子状的木脚从长袍下面露了出来。
“把这些东西收起来,”他粗声粗气地说,一边柱着拐杖艰难地走到讲台边,坐了下来,“这些课本。你们用不着。”
同学们把书收进书包,罗恩显得很兴奋。
穆迪拿出花名册,晃了晃脑袋,把花白的长头发从扭曲的、伤痕累累的脸上晃开,开始点名。他那只正常的眼睛顺着名单往下移动,那只带魔法的眼睛不停地转来转去,盯着每一位应答的学生。