「どうしてふくろうを次々取り替かえなきゃいけないのかなあ?」ロンが低い声で聞いた。
「ヘドウィグじゃ注意を引きすぎるからよ」ハーマイオニーがすぐに答えた。
「目立つもの。白ふくろうがシリウスの隠れ家に――どこだかは知らないけど――何度も何度も行ったりしてごらんなさい……だって、もともと白ふくろうはこの国の鳥じゃないでしょ?」
ハリーは手紙を丸め、ローブの中に滑すべり込ませた。心配事が増えたのか減ったのか、わからなかった。とりあえずシリウスがなんとか捕まりもせず戻ってきただけでも、上出来だとすべきなのだろう。それに、シリウスがずっと身近にいると思うと、心強いのも確かだった。少なくとも、手紙を書くたびに、あんなに長く返事を待つ必要はないだろう。
「ヘドウィグ、ありがとう」
ハリーはヘドウィグを撫なでてやった。ヘドウィグはホーと眠そうな声で鳴き、ハリーのオレンジジュースのコップにちょっと嘴くちばしを突っ込み、すぐまた飛び立った。ふくろう小屋でぐっすり眠りたくてしかたがないに違いない。
その日は心地よい期待感があたりを満たしていた。夕方にボーバトンとダームストラングからお客が到着とうちゃくすることに気を取られ、誰も授業に身が入らない。「魔ま法ほう薬やく学がく」でさえ、いつもより三十分短いので、堪たえやすかった。早めの終業ベルが鳴り、ハリー、ロン、ハーマイオニーは急いでグリフィンドール塔とうに戻って、指示されていたとおりカバンと教科書を置き、マントを着て、また急いで階段を下り、玄げん関かんホールに向かった。
各寮の寮りょう監かんが、生徒たちを整列させていた。
“为什么要不停地换猫头鹰?”罗恩低声问。
“海德薇会引人注目的,”赫敏立刻说道,“她太显眼了。一只雪白猫头鹰一而再、再而三地回到他的藏身之处……我的意思是,猫头鹰可不是当地普通的鸟,对吧?”
哈利把信卷了起来,塞进他的长袍里面。他不知道自己是放心了,还是比以前更担心了。他想,小天狼星能够顺利回来而没被抓住,总是一件好事。同时他也无法否认,他一想到小天狼星现在离他近了许多,确实感到十分宽慰,至少他每次写信用不着等待那么久才收到回信了。
“谢谢,海德薇。”哈利抚摸着它,说道。海德薇困倦地叫了几声,把它的喙伸进哈利盛桔子汁的高脚酒杯里蘸了蘸,然后又起飞了,看样子是急着赶回猫头鹰棚屋好好地睡一觉。
那天,空气里弥漫着一种有所期待的喜悦情绪。课堂上,没有人专心听课,大家都想着今天晚上布斯巴顿和德姆斯特朗的人就要来了。就连魔药课也不像平常那样难以忍受了,因为要提前半个小时下课。当铃声早早地敲响后,哈利、罗恩和赫敏匆匆赶到格兰芬多塔楼,按吩咐放下他们的书包和课本,穿上斗篷,然后三步并作两步地冲下楼梯,来到门厅。
学院院长们正在命令自己的学生排队。