そのとき、ダンブルドアが、先生方の並んだ最後列から声を上げた。
「ほっほー! わしの目に狂いがなければ、ボーバトンの代表団が近づいてくるぞ!」
「どこ? どこ?」
生徒たちがてんでんばらばらな方向を見ながら熱い声を上げた。
「あそこだ!」六年生の一人が、森の上空を指差して叫さけんだ。
何か大きなもの、箒よりずっと大きなものだ――いや、箒百本分より大きい何かが――濃のう紺こんの空を、ぐんぐん大きくなりながら、城に向かって疾しっ走そうしてくる。
「ドラゴンだ!」すっかり気が動どう転てんした一年生の一人が、金かな切きり声を上げた。
「バカ言うなよ……あれは空飛ぶ家だ!」デニス・クリービーが言った。
デニスの推すい測そくのほうが近かった……巨大な黒い影が禁じられた森の梢こずえをかすめたとき、城の窓明かりがその影をとらえた。巨大な、パステル・ブルーの馬車が姿を現した。大きな館やかたほどの馬車が、十二頭の天馬に引かれて、こちらに飛んでくる。天馬は金銀に輝かがやくパロミノで、それぞれが象ほども大きい。
馬車がぐんぐん高度を下げ、猛もう烈れつなスピードで着ちゃく陸りく態たい勢せいに入ったので、前三列の生徒が後ろに下がった――すると、ドーンという衝しょう撃げき音おんとともに(ネビルが後ろに吹っ飛んで、スリザリンの五年生の足を踏ふんづけた)――ディナー用の大皿より大きい天馬の蹄ひずめが、地を蹴けった。その直後、馬車も着陸した。巨大な車しゃ輪りんがバウンドし、金こん色じきの天馬は、太い首をぐいっともたげ、火のように赤く燃える大きな目をグリグリさせた。
馬車の戸が開くまでのほんの短い時間に、ハリーはその戸に描かれた紋章もんしょうを見た。金色の杖つえが交差し、それぞれの杖から三個の星が飛んでいる。
就在这时,和其他教师一起站在后排的邓布利多喊了起来——