「解げ毒どく剤ざい!」スネイプがクラス全員を見渡した。黒く冷たい目が、不ふ快かいげに光っている。「材料の準備はもう全員できているはずだな。それを注意深く煎せんじるのだ。それから、誰か実験台になる者を選ぶ……」
スネイプの目がハリーの目をとらえた。ハリーには先が読めた。スネイプは僕に毒を飲ませるつもりだ。頭の中でハリーは想像した――自分の鍋なべを抱え上げ、猛もうスピードで教室のいちばん前まで走っていき、スネイプのギトギト頭をガツンと打つ――。
するとそのとき、ハリーの想像の中に、地ち下か牢ろう教室のドアをノックする音が飛び込んできた。
コリン・クリービーだった。ハリーに笑いかけながらそろそろと教室に入ってきたコリンは、いちばん前にあるスネイプの机まで歩いていった。
「何だ?」スネイプがぶっきらぼうに言った。
「先生、僕、ハリー・ポッターを上に連れてくるように言われました」
スネイプは鉤かぎ鼻ばなの上からずいっとコリンを見下ろした。使命に燃えたコリンの顔から笑いが吹き飛んだ。
「ポッターにはあと一時間魔ま法ほう薬やくの授業がある」スネイプが冷たく言い放はなった。「ポッターは授業が終わってから上に行く」
コリンの顔が上じょう気きした。
「先生――でも、バグマンさんが呼んでます」コリンはおずおずと言った。「代表選手は全員行かないといけないんです。写真を撮とるんだと思います……」
「写真を撮る」という言葉をコリンに言わせずにすむのだったら、ハリーはどんな宝でも差し出しただろう。ハリーはちらりとロンを見た。ロンは頑かたくなに天井を見つめていた。
“解药!”斯内普说,一边环顾着全班同学,他那双冷冰冰的黑眼睛冷却着令人不快的光芒,“你们现在应该准备好自己的配方了。我要求你们仔细地熬,然后,我们就选一个人来试一试……”
斯内普的目光与哈利的相遇了,哈利知道将会发生什么事。斯内普想要毒死他。哈利幻想着自己拎起坩埚,冲到教室前面,把它扣在斯内普油腻腻的脑袋上—
就在这时,地下教室的门被敲响,打断了哈利的思路。
是科林·克里维。他侧着身子闪进教室,朝哈利绽开笑容,然后朝教室前面斯内普的讲台走去。
“什么事?”斯内普不耐烦地问。
“对不起,先生,我要带哈利·波特到楼上去。”
斯内普的目光从鹰钩鼻子垂下来望着科林,笑容在科林热切的脸上消失了。
“波特还要上一小时的魔药课。”斯内普冷冷地说,“下了课他再上楼。”
科林的脸红了。
“先生——先生,巴格曼先生要他去,”他局促不安地说,“所有的勇士都要去的,我看他们是要照相……”
哈利真愿意交出他所有的一切,只要能阻止科林说出这最后一句话。他大着胆子用眼角瞥了瞥罗恩,罗恩在目不转睛地盯着天花板。