「ふくろうが来てる」ハリーが寝室に入っていくなり、ロンがぶっきらぼうに言った。ハリーの枕まくらを指差している。そこに、学校のメンフクロウが待っていた。
「ああ――わかった」ハリーが言った。
「それから、明日の夜、二人とも居い残のこり罰ばつだ。スネイプの地ち下か牢ろう教室きょうしつ」ロンがつけ加えた。
ロンは、ハリーのほうを見向きもせずに、さっさと寝室を出ていった。一瞬いっしゅん、ハリーはあとを追いかけようと思った――話しかけたいのか、ぶん殴なぐりたいのか、ハリーにはわからなかった。どっちも相当魅み力りょく的てきだった――しかし、シリウスの返事の魅力のほうが強すぎた。ハリーは急いでメンフクロウのところに行き、脚から手紙をはずし、くるくる広げた。
ハリー
手紙では言いたいことを何もかも言うわけにはいかない。ふくろうが途と中ちゅうで誰かに捕まったときの危険が大きすぎる――直接会って話をしなければ。十一月二十二日、午前一時に、グリフィンドール寮りょうの暖だん炉ろのそばで、君一人だけで待つようにできるかね?
君が自分一人でもちゃんとやっていけることは、わたしがいちばんよく知っている。それに、ダンブルドアやムーディが君のそばにいるかぎり、誰も君に危き害がいを加えることはできないだろう。しかし、誰かが、何か仕し掛かけようとしている。ゴブレットに君の名前を入れるなんて、非常に危険なことだったはずだ。とくにダンブルドアの目が光っているところでは。
ハリー、用心しなさい。何か変わったことがあったら、今後も知らせてほしい。十一月二十二日の件は、できるだけ早く返事がほしい。
シリウスより
“你来了一只猫头鹰。”哈利刚走进去,罗恩就生硬地说,一边指着哈利的枕头。那只学校的谷仓猫头鹰正在那里等他。
“哦——好的。”哈利说。
“还有,我们明天晚上被罚留校,在斯内普的地下教室。”罗恩说。
说完,他径直走出了房间,看也不看哈利一眼。一时间,哈利考虑是否追出去——他搞不清自己是想跟罗恩谈谈,还是想揍他一顿,这两件事似乎都很吸引人——可是小天狼星回信的诱惑力太强了。哈利大步走向谷仓猫头鹰,从它脚上解下那封信,把它展开来。
哈利——
我在信里不能畅所欲言,万一猫头鹰被截获就太危险了——我们需要当面谈一谈。你能保证11月22日凌晨一点独自在格兰芬多塔楼的炉火边等我吗?
我比任何人都知道你能够照料好自己,而且我认为,只要你在邓布利多和穆迪身边,就不会有任何人能够伤害你。不过,似乎有人正在极力做这样的尝试。给你报名参加争霸赛是非常冒险的,特别是在邓布利多的鼻子底下这么做。
千万留神,哈利。如有不寻常的事情发生,我仍希望你写信告诉我。11月22日能否赴约,请尽快告知。--小天狼星