記事が出たのは十日前だったが、そのことを考えるたびに、ハリーはいまだに恥ずかしくて胃が焼けるような思いがし、吐はき気がした。リータ・スキーターは、ハリーが一度も言った覚えがなく、ましてや、あの箒ほうき置き場で言うはずもないことばかりを、山ほどでっち上げていた。
「僕の力は、両親から受け継いだものだと思います。いま、僕を見たら、両親はきっと僕を誇ほこりに思うでしょう……ええ、ときどき夜になると、僕はいまでも両親を思って泣きます。それを恥ずかしいとは思いません……。試合では、絶対怪け我がをしたりしないって、僕にはわかっています。だって、両親が僕を見守ってくれています……」
リータ・スキーターは、ハリーが言った「えーと」を、長ったらしい、鼻持ちならない文章に変えてしまった。そればかりか、ハリーについてのインタビューまでやっていた。
ハリーはホグワーツでついに愛を見つけた。親友のコリン・クリービーによると、ハリーは、ハーマイオニー・グレンジャーなる人物と離れていることはめったにないと言う。この人物は、マグル生まれの飛びきりかわいい女生徒で、ハリーと同じく、学校の優等生の一人である。
記事が載のった瞬間しゅんかんから、ハリーは針の筵むしろだった。みんなが――とくにスリザリン生が――すれ違うたびに記事を持ち出して、からかうのに堪たえなければならなかった。
文章是十天前发表的,现在哈利每次想起来,还觉得内心有一种火辣辣的、很不舒服的耻辱感。丽塔·斯基特写到他说了许多非常可怕的话,那些话他记得自己从来都没有说过,更别提在那个扫帚间里了。
我认为是我的父母给了我力量。我知道,如果他们现在能够看见我,一定会为我感到非常骄傲。……是的,夜里有的时候,我仍然会为他们哭泣,我觉得承认这一点并不丢脸。……我知道比赛中没有什么能伤害到我,因为他们在冥冥中守护着我……
这还不算,丽塔·斯基特不光把他的支支吾吾变成了许多令人恶心的长篇大论,而且还询问了其他人对他的看法。
哈利终于在霍格沃茨找到了他的初恋。他的亲密好友科林·克里维说,哈利与一位名叫赫敏·格兰杰的女生形影不离,格兰杰小姐美貌惊人,出生于麻瓜家庭,她像哈利一样,也是学校的尖子生之一。
自从这篇文章一出现,哈利就不得不忍受人们——主要是斯莱特林的学生们——在他经过时引用文章中的话,对你进行冷嘲热讽。