「三本の箒」は混み合っていた。土曜の午後の自由行動を楽しんでいるホグワーツの生徒が多かったが、ハリーがほかではめったに見かけたことがないさまざまな魔法族もいた。ホグズミードは、イギリスで唯ゆい一いつの魔法ずくめの村なので、魔法使いのようにうまく変へん装そうできない鬼おに婆ばばなどにとっては、ここがちょっとした安あん息そく所じょなのだろう、とハリーは思った。
「透とう明めいマント」を着て混雑の中を動くのは、とても難しかった。うっかり誰かの足を踏ふみつけたりすれば、とてもややこしいことになりそうだ。ハーマイオニーが飲み物を買いにいっている間、ハリーは隅すみの空あいているテーブルへそろそろと近づいた。パブの中を移動する途と中ちゅう、フレッド、ジョージ、リー・ジョーダンと一いっ緒しょに座っているロンを見かけた。ロンの頭を、後ろから思いっきり小こ突づいてやりたいという気持を抑え、ハリーはやっとテーブルにたどり着いて腰かけた。
ハーマイオニーが、そのすぐあとからやってきて、「透明マント」の下から、バタービールを滑すべり込ませた。
「ここにたった一人で座ってるなんて、私、すごく間抜けに見えるわ」ハーマイオニーが呟つぶやいた。「幸い、やることを持ってきたけど」
そして、ハーマイオニーはノートを取り出した。S・P・E・W会員を記録してあるノートだ。ハリーは、自分とロンの名前が、とても少ない会員名めい簿ぼのいちばん上に載のっているのを見た。ロンと二人で予言をでっち上げていたとき、ハーマイオニーがやってきて二人を会の書記と会計とに任命したのが、ずいぶん遠い昔のことのような気がした。
三把扫帚小酒馆里挤满了人,主要是霍格沃茨的学生,都在尽情享受这一个下午的自由,不过也有许多哈利在别处很少见到的形形色色的魔法界人士。哈利猜想,霍格莫德是英国绝无仅有的一个纯巫师村庄,对于女妖一类的家伙来说是一个安全的避风港,因为她们在伪装自己方面不如巫师那样得心应手。
穿着隐形衣在人群里穿行非常困难,说不定会无意间踩到什么人的脚,引起一引起令人尴尬的麻烦。赫敏去买饮料了,哈利侧着身子,慢慢地朝角落里的一张空桌子挪动。哈利在小酒馆里穿行时看见了罗恩,他和弗雷德、乔治、李·乔丹坐在一起。他真想对罗恩的后脑勺狠狠戳一下,但他克制住这种冲动,终于来到桌子边,坐了下来。
片刻之后,赫敏也过来了,偷偷地把一杯黄油啤酒从隐形衣下面塞给了他。
“我真像个大傻瓜,独自一个人坐在这里。”她低声抱怨道。“幸亏我带了点活儿来干。”
她掏出一个笔记本,上面记着S.P.E.W.的成员名单。哈利看见短得可怜的名单最上面是他和罗恩的名字。他想起那天晚上,他和罗恩坐在一起编造那些预言时,赫敏突然出现,任命他们为秘书和财务主管。唉,这一切似乎是很久以前的事了。