第19章 ハンガリー·ホーンテール（15）_ハリー・ポッターと炎のゴブレット_ハリー・ポッター_日语阅读_日语学习网

「離れて、ハグリッド！」柵のそばにいた魔法使いが、握った鎖を引き締めながら叫さけんだ。「ドラゴンの吐はく炎は、六、七メートルにもなるんだから！ このホーンテールなんか、その倍も吹いたのを、僕は見たんだ！」

「きれいだよなあ？」ハグリッドがいとおしそうに言った。

「これじゃだめだ！」別の魔法使いが叫さけんだ。「一、二の三で『失しっ神しんの呪じゅ文もん』だ！」

ハリーは、ドラゴン使いが全員杖つえを取り出すのを見た。

「ステューピファイ！ 麻ま痺ひせよ！」

全員がいっせいに唱となえた。「失神の呪文」が火を吐はくロケットのように、闇やみに飛び、ドラゴンの鱗うろこに覆おおわれた皮に当たって火花が滝のように散った。

ハリーの目の前で、いちばん近くのドラゴンが、後脚で立ったまま危なっかしげによろけた。顎あごはワッと開けたまま、吼ほえ声が急に消え、鼻の穴からは突然炎が消えた――まだ燻くすぶってはいたが――それから、ゆっくりとドラゴンは倒れた――筋きん骨こつ隆りゅう々りゅうの、鱗に覆われた黒ドラゴンの数トンもある胴体がドサッと地面を打ったのだ。その衝撃しょうげきで、ハリーの後ろの木立が、激はげしく揺ゆれ動いた。

ドラゴン使いたちは、杖を下ろし、それぞれ担当のドラゴンに近寄った。一頭一頭が小山ほどの大きさだ。ドラゴン使いは急いで鎖くさりをきつく締め、しっかりと鉄の杭くいに縛しばりつけ、その杭を、杖で地中に深々と打ち込んだ。

“待在那里别动，海格！”靠近栅栏的一位巫师喊道，一边紧紧拽住手里的链条，“它们喷火能喷出二十英尺远，你知道的！我看见这条树蜂喷过四十英尺！”

“真漂亮啊！”海格柔声细气地说。

“没有用！”另一位巫师大声嚷道，“念昏迷咒，数到三，一起念！”

哈利看见每位驯龙者都抽出了自己的魔杖。

“昏昏倒地！”他们异口同声喊道，昏迷咒如火箭一般射向漆黑的夜空，迸出的火星像阵雨一样落在四条龙长着鳞片的厚皮上——

哈利注视着离他们最近的那条龙用后腿摇摇晃晃地站立着，它的嘴巴张得大大的，发出无声的咆哮，鼻孔里的火焰突然熄灭了，但仍然冒着青烟——然后，它很慢很慢地倒下了。这条好几吨重的强壮的、鳞片乌黑的巨龙轰然倒地，哈利可以发誓，这声巨响震得他身后的树木都颤动起来了。

驯龙者放下魔杖，走向倒在地上的巨龙，每条龙都像一座小山。驯龙者匆匆地拴紧链条，把它们牢牢地系在铁柱上，又用魔杖把铁柱深深地钉在地里。